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アントニイ・バークリー「シシリーは消えた」



今回の金曜企画は
アントニイ・バークリー。
って
前にフランシス・アイルズやったやん
レンデル→ヴァインと同じ流れかい
と突っ込まれそう。

そう、
ご存じない方もあるかも知れませんが、
アントニイ・バークリーは、いくつかの別名を持つイギリスの作家で、
その一つがフランシス・アイルズ。
またそのうちに感想をアップする機会もあるかと思いますが、
A・B・コックスという(これが本名でもあるらしい)名義もあります。
ちなみに、本書は
A・モンマス・プラッツ名義で発表されたものということです。
しかし、わたしの読んだ本ではバークリー名義でした。




アントニイ・バークリー「シシリーは消えた」
原書房 森英俊訳

スティーヴン・マンローは、
彼の腹心の従者兼家政夫兼私設秘書であるブリッジャーに、
青天の霹靂となりかねない知らせを伝えようとしていた。
自分の財産を使い果たして、
とうとう今までの不労収入にたよる気楽な生活から、
労働者階級に属する一人の人間として生きなければならなくなった、と。
そして従僕の仕事が決まった、と。

しかし、
いざブリッジャーにそれを打ち明けると、
思ったほどの衝撃を与えることは出来なかった。
優秀な従僕ブリッジャーによると、
それはとっくに知っていたというのだった。
のみならず、
ブリッジャーの新しい仕事は、
スティーヴンと同じお屋敷の庭師だというのだ。

ともあれその日の午後より、
スティーヴンはウィントリンガム・ホールで従僕として働き出すこととなった。
屋敷の所有者のレディ・スーザン・ケアリーが、
皮肉めいた、一筋縄ではいかないような老婦人であることも、
この屋敷を切り盛りする執事マーティンとはそりが合いそうもないこと、
パーティの参加者にかつての友人がいたことなどは、
さして問題ではない。
しかし、
ひそかに心を寄せていたポーリーンが、
いけすかない婚約者と共にパーティに参加しているのは
スティーヴンの心をかき乱した。

このパーティの最初の夜に事件は起こった。
夕食会の後の気晴らしに始まった降霊会のまねごとの最中に、
レディ・スーザンのお気に入りの若い女性
シシリー・ヴァーノンが掻き消えてしまったのだ。
その真意も方法もわからぬまま、
さらに不可解な事実が一つ二つと浮かび上がってくるが……。

アントニイ・バークリーの「幻の長編」と言われる作品。
何故幻だったのかについては、
あとがきに詳細が書かれてますので、
興味のある方はどうぞ。

「幻の長編」の触れ込みに違わず、面白かったです。
一つ新しい事実が出てくるたびに新しい仮説に心の揺らぐ、
迷える素人探偵のドタバタぶりの面白さはもちろんですが、
やっぱりチャーミングな登場人物たちの魅力と
飄々とした会話の楽しさに惹かれます。
特にレディ・スーザンの皮肉するどいツッコミにはもう参っちゃいました。

あとがきにありますが、
スティーヴンとブリッジャーという(元)従者は、
ウッドハウスのジーヴスのシリーズを彷彿とさせますが、
バークリーが売れ出した頃に
ウッドハウスが人気作家であったらしく、
意識的に取り入れているのではということです。
とはいえ、
ジーヴスといえば比類なき従者ですからね。
ブリッジャーの役割はバークリーらしく
主人公の名推理を邪魔するほどではありません。
心置きなく名推理で東奔西走してくれてます。
(2005年7月25日)
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 2015_01_30


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