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「その女アレックス」


しばらく前に読んだんだけど、
なかなか感想をアップする機会がなかったので、
唐突ですが。

ピエール・ルメートル「その女アレックス」
文春文庫

面白かったですー。

裏表紙のあらすじには

おまえが死ぬのを見たい──男は
そう言ってアレックスを監禁し
た。檻に幽閉され、衰弱した彼女
は、死を目前に脱出を図るが……
しかし、ここまでは序章にすぎな
い。孤独な女アレックスの壮絶な
る秘密が明かされるや、物語は大
逆転を繰り返し、最後に待ち受け
る慟哭と驚愕へと突入するのだ。


ふー、丸丸写してやりました。

物語は、ウィッグを被って、
色々な場所へ違う顔で出かけるのを
楽しんでいる30歳の美女アレックスが、
突然街で見知らぬ50代の男に、暴力的に誘拐される
というところから始まります。

と、同時に、
本書のもう一人の主人公
というか、真の主人公である、パリ警視庁の警部カミーユが登場。
誘拐されたアレックスについては、
その素性そのものがこの物語の肝なので、
まったく語られませんが、こっちのカミーユについては、
断片的ではありますが、
最初から、色々なことが分かります。
まあ、当然かも知れませんが。
まず、カミーユの身重の妻が誘拐されて、
惨殺されたという過去の出来事。
この出来事があったからこそ、
若い女が誘拐されたという事件にカミーユが関りたくないと思ったわけで、
また、
今回の誘拐事件に積極的に入り込む理由も、そこにあるわけです。
それともう一つ。
カミーユ警部は高名な画家の母親がいて、
妊娠中も喫煙してたことが理由で、
カミーユ警部は低身長なんだとか。145センチ。
うーん、たしかにこれは低い。
まあ、それの恨みか、
既に亡くなっている母に対して、複雑な愛憎を抱いているらしい。
ちなみに、ハゲてもいるらしいけど、
こっちは母親の喫煙とは関係ないだろうし、
本人も気にしてないみたい。
まあ、ハゲで低身長で、
過去の事件で一度は復帰を危ぶまれた事があるという傷をもつ男だけど、
基本的に冷静で、出来る刑事ではあるらしいです。

それにしても
カミーユって女みたいな名前という刷り込みが
ずっと昔からあったので、
女性の名前だと思い込んでたわ。
もーZガンダムに騙されてた。

で、話は、この誘拐された被害者で、且つ謎の女アレックスと
パリ警視庁のカミーユとの場面が交互に登場します。

謎の男に誘拐され、
性的暴行は無しの純粋な暴行を受け、
裸で、どこかの廃倉庫らしき場所で、
体を折り曲げてやっと入れるぐらいの木製の檻に入れられて
吊るされる。
時々与えられる水とドッグフードのような食べ物。

そして、冒頭で書いた、裏表紙のあらすじです。

とりあえず、初日は、この辺りで読むのを中断して寝たんですが、
これが大正解だと、次の日わかりました。
というのも、この後、
もっとひどい状況がアレックスを待ってたから。

複数のネズミが登場するんですよ。
ひー。
最初はアレックスの食料であるドッグフードらしきものを、
そして、次第に、アレックス本人を狙っているらしいネズミたちが。

ここの描写がねっちりしてて、
マジで怖きもちわるかったです。

ここまで読み進めてたら、
多分、悪夢見そうで寝れないですよ。

でね、裏表紙あらすじにあるとおり、
これがまた、本当に序章にすぎないの。

最初はただの被害者だと思ってたアレックスですが、
どうやら、単純にそれだけとも言えない雰囲気が漂ってきて
第二章、第三章とぐるんぐるんと状況が変わってきます。
スリリングで面白かったです。


好みで言えば、
第一章のねちっこい描写を、
第三章でも同じテンションでやってほしかった
ような気がしないでもないですが、
まあ、それはわたしの好みですから。

そうそう、カミーユが女名前じゃなかったこと以上に
わたしが違和感を持ったのは、
フランスの刑事たちが、
ガサツで荒っぽくない!!
という点でした。
でも、よく考えたら、
わたしのフランス警察イメージが
ジャン・ヴォートランであり
ブリジット・オベールなので、
単純に片寄ってるだけの可能性が高いですが。

ということで、
「その女アレックス」
読みはじめた時と、
読み終わった時のわたしの心中はずいぶん変りましたが、
面白かったです。
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 2015_01_28


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