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バーバラ・ヴァイン「煙突掃除の少年」


今回の金曜企画は
バーバラ・ヴァイン。
あれ?と思われた方もあるかと思いますが、
1月9日の金曜企画で紹介した
ルース・レンデルの別名義です。
ちなみに、次回紹介予定の本も、
今月すでに紹介した作家の別名義。

ははーん、コイツ、ミステリあんまり手数がないな
と、思われた方、
正解かも。
読んでる数もですが、
その感想となると、もっと少ないんですよ。




バーバラ・ヴァイン「煙突掃除の少年」
ハヤカワ・ポケット・ミステリ

わ~、面白かったです。
とりたてて何か犯罪が起こるわけでも、
殺人が起ったわけでもないけど、
これは絶対ミステリーですよね。

死んだ父親の回想録を作るために
父の過去を探り始めた女性が、
いきなりその父親が偽名をもって
世を、そして身の回りの総ての人たちを欺いてた事を知るんです。
その父親とは、
受賞こそ逃したもののブッカー賞の候補にあがったこともある純文学作家で、
かつ
その著書は一般人にも受けがいいという大家ジェラルド・キャンドレス。
ブッカー賞って、
というか純文学って
やっぱり基本的には一般大衆に受け入れられることって少ないわけか~
と、変なところに感心したりして。

71歳で死んだ父親の回想録を執筆しようとした長女サラは、
あんなに愛し合ってた父親の過去を何一つ知らないことに気がつきます。
早速調査を始めたサラは、
父の出生証明書と
キャンドレスというあまりないファミリーネームを頼りに
父の親類らしき老女を突きとめますが、
老女から聞かされたのは、
ジェラルド・キャンドレスは五歳の時に髄膜炎で死んだという話だったのでした。

しかし、
この親父が読めば読むほどやなやつなの。
って、
それはサラの調査からわかるんじゃなくて、
ジェラルドの妻アーシュラサイドの述懐から分るんですけどね。
娘たち、サラとその妹のホープにとっては
最高の父親であり、最高の恋人。
すでに30歳を過ぎたいい年した女で、
一人は大学で教鞭を取ってて、
もう一人は弁護士という娘たちだけど、
ファザコンの見本みたいな感じで、
ハッキリ言って気持が悪いほどなんですよね。

夫に、そして娘たちに冷笑されながら
一家の主婦役をやってたアーシュラが、
夫の死後どんどん生き生きしてくるのが読んでて嬉しかったですねぇ。
で、
超ファザコンむすめたちも悲嘆に暮れながらも、
実は父親が生きていたときでは
きっと考えられられない精神的な自立をしていくの。

さて、父親の偽名疑惑についてのサラのリサーチも面白くて、
ホントのめり込んで読んでしまいました。

ただ……
あのラストは苦過ぎ!
真相が、というのではなくて、真相のもたらされ方が、ねぇ。
うっわ~、
あの何時出てくるんだと思ってた伏線の結末が
こう来るかいっってびっくりしてしまいました。
(2002年4月5日)

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 2015_01_23


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