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イサク・ディーネセン「バベットの晩餐会」



イサク・ディーネセンは、デンマークの作家。
「バベットの晩餐会」の他
「愛と哀しみの果て」(原作タイトルは「アフリカの日々」)が
映画化されてます。

デンマークの作家、と書きましたが、
この人はカレン・ブリクセンというのが本名の女性で、
アメリカで英語で発表した作品がイサク名義、
デンマークでデンマーク語で発表(あるいはリライト)したのがカレン名義
なんだそうです。




イサク・ディーネセン「バベットの晩餐会」
筑摩書房

「バベットの晩餐会」は、
結構前に映画になってて、
それを見たことは無いんですが、
大方のあらすじだけは知ってました。
でも「あらすじ」じゃあこの作品を味わえないんですよね。
面白かったです。

ノルウェーの小さな町の教会に
中年の二人の姉妹が住んでいます。
彼女たちは、
厳格なルーテル派の監督牧師の娘で、
彼らの宗派は、
この世の一切の快楽を悪と見なして断っているのです。
若い頃は二人とも美しく、
彼女たちに仄かな恋心を抱いた若者もいましたが、
とにかく二人は結婚することもなく、
この町で暮しているのでした。
父である監督牧師は既に亡く、
この町の信者たちも年をとり、
こらえ性がなくなり
お互いにいがみ合うこともありましたが、
ともかく今は亡き監督牧師の心が、
二人の姉妹のもとにはまだあるのだ
という気持は信者みんなが持っているのでした。

そんな姉妹の元に、
ある日、フランス革命から逃れてきた一人の女性が訪れます。
彼女は名をバベットと言い、
料理が得意ということ。
バベットは、その時から姉妹の元で家政婦として働き出します。

そして十四年の後、
彼女達の暮しに、とあるニュースがやってきます。
それは
バベットがフランスの富くじに当って、
大金を手に入れたというニュースです。
大金を手にしたバベットは、
この貧しい家政婦生活から立ち去ってしまうのではないか
と考え始めた姉妹に、
バベットは意外な事を切り出します。
それは
毎年開かれる牧師の生誕の日が100年祭にあたる日の祝宴の用意を、
自分の自由にさせてほしいというものなのでした…。

なんか、
会話がすっごくすくなくて、
ホント、
楽しみっていうものをあまり重要視してない、
貧しい上に質素な町の物語なんだなって思いました。
でも、なんか可愛かったですね。
姉妹の一人が、
バベットの祝宴の準備の中に海亀があるのを発見して、
フランスっていえばカタツムリ食べるってゆーし、
こりゃ何か恐ろしげなものを食べさせられるのかもしれない…
とおびえる訳です。
でも、
気持悪いし怖いから食べたくない!
というところに行かないんですよ。
悩んだ挙句に、
この会食に参加する人々を回って、
バベットの願いを聞き入れてしまったので、
もしかすると、
とんでもないものが食卓に出されることになるかもしれない
ことを打ち明けます。
それを聞いた信者達も、
え~、だったら食べたくない!
とは思わずに、
とにかく姉妹(とバベット)のためにも、何が出されても
とにかく食事については何も言及すまい
とみんなで話し合うんですよ。
…めちゃめちゃピュアで可愛らしい人々じゃありません?

この本にはもう一篇
「エーレンガード」という中編が掲載されてます。

こちらも、なかなか面白かったんですが、
なんか文体がすっごく回りくどくて
読むのにすっごく疲れてしまいました。
(2002年11月9日)
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