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素九鬼子「旅の重さ」

Category: 日記  

素九鬼子「旅の重さ」
筑摩書房

わたしの好きな日本の作家の本。
好きな、というか、
とても思い入れのある作品。
それが「旅の重さ」。
初めて出会ったのは、中学生の頃。
地元の図書館で手にとって、
その内容にガーンとショックを受けました。

だって、それまでは児童文学とか、コバルトシリーズとか
ちょっとエグくてもソノラマ文庫ぐらいしか
読んでなかった中学生が読むには、
ちょっと重すぎた。
どのぐらい重すぎるかというと、
コバルトシリーズ繋がりで言えば、
氷室冴子の初期の少女小説の中に
北條民雄の「いのちの初夜」が登場するぐらい
重すぎる。
ちなみに「初夜」という言葉の印象から
同級生がざわざわするというような展開する話だったはずだけど、
北條の「いのちの初夜」は、
そういう中学生が連想しがちなエロい部分はほとんどない。

こっちの「旅の重さ」は
氷室冴子の本の中の中学生が
ひとしきりエロい想像をしてザワザワしても
し足りないシーンが登場する。

話は、
16才の女の子が四国をぐるりと回る旅に出る、
というもの。
旅と言ってもそれはほぼ家出なのだけど。
彼女の母親に宛てた手紙の形式で
ストーリーはつづられていくわけです。

女の子の母親は田舎町で二号とか淫売婦とか言われるタイプの女性で、
母一人子一人の二人暮らし。
以前は売れない絵描きだったのが、
どんどん堕ちていったらしいんです。
この女の子がまたはすごく感受性の強い、でもタフな子で、
ある日母親のハンドバッグから、
母親が男から貰ったと思われるお金九千円を取って家出してしまいます。

その家出とも旅とも言える行程
(本人は旅と思ってるみたい。
頻繁に母親に旅の暮しを手紙にして送って、
今後家に帰ったときのことなどにも触れてるから)
の中で、
子供達に石を投げられたり、
旅芸人の一座に同行してその中の一人の女性と肉欲にふけってみたり…。
そして
そういう自分や他人の言動を冷静に分析したりするんです。
それから、
彼女は病気になって、一人の男に助けられる。
病気が治っても彼女は男の元を離れず……。

きっつい話なんです。
生々しくて、瑞々しくて。
そういえば、この本も「行きて帰らぬ」物語なんですよね。

この作品は、1972年に松竹で映画化されてるらしいんですが、
そっちは見てません。多分これからも見ないかも。
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 2015_01_16


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