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キアラン・カーソン「琥珀捕り」



キアラン・カーソン「琥珀捕り」
東京創元社

こっこれは……
小説?入れ子式の物語集?薀蓄集?
なんとも形容し難い作品。
Aから順に綴られる物語は、
章ごとに分けてあっても途切れる事無く、
しかも絡み合った蔦の如くにあちこちに話が脱線しては
いつしか本筋にもどってくる。
そのあちこちに散りばめられた琥珀のにぶい蜂蜜色の輝き……。

作中には厖大な知識が披露されているのだけれど、
それらが単なる知識、薀蓄に止まらず、
語り手(作者?)が
いつまでも色あせない不思議に触れた喜びに包まれてるように
生き生きとしてるのが魅力的。

ほぼ同じことが言葉を変えて語られたりするので、
あら?デジャヴ?それともページがもどっちゃった?
と混乱したりして。
なかなか物語のリズムがつかめずに戸惑いながらも読み続けていて、
ふと気が付くともうすっかりリズムに取り込まれて
この言葉と幻想の流れの中に
頭まで浸かっているとは一体どういうマジックなんだろうか?
この流れが消えない間に、
最初入り込めなかった本の序盤を読み返す。
あぁしまった……
羽根ペンの作り方まで載ってるじゃないか。
羽根ペンがつくりたくてたまらなくなってきた。

あと、
魅惑的なのが様々な食べ物や飲み物、スパイスや果物!
美麗な言葉の奔流の中に紛れ込んだこれらの名前、
そう名前だけで魅了されてしまう。

神話、詩篇、アイルランドの古い物語、
オランダ人やポーランド人たちの話、
語り手の父親の語る冒険王ジャックの物語。
立て板に水のごとくに披露されるさまざまな形式の物語やエピソードは、
ひとつひとつが魅力的なのだけれど、
とりあえず今日はそれら一つ一つを消化する時間がない。
うぬぬ。
二週間の貸出期間をフルに使わなければ
この物語をじっくり味わうことは叶わないじゃないか。
つか、二週間でも足りないね。
しかし次に読む時は、
もうこういう体力と時間のいる作品なんだって分かってるから、
余計に身構えちゃうかなぁ。
一冊欲しい気がするけど、
家にあると逆に安心して読まないような気もするし。
なんて読み終わった後でも
ほくほくと思いを到らせることが出来るって楽しいねっ。
(2005年4月28日)




当時、わたしがよく覗いてたサイトで
いろんな方が2004年のベスト本に入れられてて、
手を出した本。
結局、家にあるんですが、
時々パラパラ読み返して楽しむ
という感じじゃなくて、
読むときはわりとしっかり身を入れて読む感じになっちゃいます。
毎回、分かってるはずなのに、
文章のリズムを掴むのに、ある程度読みすすめないと
馴れないんですよね。わたしは。
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 2015_01_10


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