スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--


アーサー・ランサム「海へ出るつもりじゃなかった」

Category: 児童文学のこと  

木曜企画は、
今週は児童文学

アーサー・ランサム「海へ出るつもりじゃなかった」
岩波書店

そういえば、
このブログの名前にも使っている
「海へ出るつもりじゃなかった」
について、書いてなかった。

「海へ出るつもりじゃなかった」は、
アーサー・ランサムによる児童向けの冒険小説。
「ツバメ号とアマゾン号」
から始まる12の物語の内の
7番目の物語。
このシリーズは「ツバメ号とアマゾン号」シリーズとも
ランサム・サーガとも呼ばれてます。
今からおよそ80年ぐらい前に書かれたもので、
12番目の物語は、第二次世界大戦後に出されたものなんですが
本書は1937年に出たもので、
日本で出版されたのは、
それから30年後のことである。昭和で言えば42年。
まあ、つまり程好く古い物語ってことです。

まず、基本情報としては、
この物語は、
ヨットと冒険が大好きな少年少女のバケーションを描いたものだということであります。
最初の物語「ツバメ号とアマゾン号」は、
イングランドの湖沼地帯にお母さんと夏休みをすごすためにやってきた、
ウォーカー家の子供達と、地元のブランケット家の姉妹との
交流の物語。
初めて島で子供達だけのキャンプが許されたウォーカー家の兄弟は、
長男ジョン(船長)、長女スーザン(航海士)、
次女ティティ(AB船員)、次男ロジャ(ボーイ)。
カッコで括ってある肩書きは、
彼らが起こした「ウォーカー責任有限会社」でのもの。
何の責任有限会社かというと、彼らのヨットであるツバメ号について。

念願かなって、島でキャンプを楽しむ彼らの前に現れたのは、
アマゾン号を操る二人の海賊の少女。
島の所有権を巡って、あわや海賊との戦いの勃発…
と、なるところが、話をしてみると、なかなか面白い相手で、
一緒に夏休みを楽しむことになる、
ってな話なわけです。

湖での帆走、
屋形船に暮す「フリント船長」
(つまるところ、ブランケット姉妹の叔父さん)との戦争、
帆走、新しい自分たちの地図を作る為の探検、帆走。
島のキャンプを拠点に、
6人が持てる力と知識を総動員しての、
渾身のごっこ遊びです。

シリーズが進むにつれて、
冬休みの出来事になって、
彼らよりちょっと年下のカラム家の姉弟が仲間入りしたりして、
本書「海へ出るつもりじゃなかった」に続くわけです。

本書では、ウォーカー家の兄弟だけが登場します。
というか、ウォーカー一家。
外国から帰ってくる父親を出迎えに、海辺の町に滞在しているウォーカー家の人々。
件の四人の子供と、お母さんと、赤ちゃんのブリジットね。
そこで、鬼号というヨットに乗るジム青年と知り合います。
父親が帰ってくる二日後までには帰って来る事、
湾内だけで、海には出ないことを堅く約束して、
四人はジムの鬼号にお泊りすることが出来ることになります。
でも、鬼号のエンジンを動かすためのガソリンがなかったため、
子供達をおいて、ジムがガソリンを買いにいきます。
そのうち、湾内に霧が立ち込め、
ジムはいつまで立っても戻ってこないし
しかも満潮になって、錨のチェーンの長さが足りなくなったので、
仕方なく子供達だけでチェーンを伸ばそうとして、
チェーンそのものを海に全部落としてしまい。
あとは
何にも見えない霧の中、どんどん外海へ流されて……
という物語。

約束を破って海に出ちゃったという罪悪感、
子供達だけで海にいるという不安感、
人のヨットなのにという罪悪感、
難破せずに戻れるのかという不安感。
これにプラスして、
兄としての立場、姉としての立場、
霧、悪天候、嵐、船酔い
何といっても、
この四人はまだ小学生から中学生程度の子供なんですから。
そのあたりの心理状態がリアルで、
且つ、
作者ランサムが実際にヨットに乗る人だけに、
ヨットの上でのあれこれが細かく丁寧に描写されてて
臨場感があるんですよね。

ストーリー的には、
そんなひねったものではないけど、
スリリングで楽しいんです。

ランサム・サーガはどれも好きなんだけど、
「海へ出るつもりじゃなかった」は
けっこう大好きレベルの作品の一つです。
スポンサーサイト

 2015_01_08


Comments

気になったので 

和訳のタイトルは、こちらのブログのタイトルと同じ、『海「へ」出るつもりじゃなかった』です。
せっかくの素敵な紹介の文中に、『海「に」出るつもりじゃなかった』となっているので、ちょっと気になって書き込んでしまいました。

ぜひ、たくさんランサムの本のレビューをお願いします(^^)
luna  URL   2015-09-30 00:31  

Re: 気になったので 

わー!
ホント全部、海「に」って書いてますね。
ご指摘ありがとうございました。
急いで修正しました。

そうですね、せっかくタイトルを借りているシリーズなので、
全作品紹介を目指して、
ぽつぽつと紹介させていただきます。
Sima  URL   2015-09-30 19:35  

 管理者にだけ表示を許可する


08  « 2017_09 »  10

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

Sima

Author:Sima
わたしが超個人的におすすめする児童文学100選
是非コメントください。
よろしくお願いします。

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

ランキング




PAGE
TOP.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。