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パトリック・シャモワゾー「幼い頃のむかし」



パトリック・シャモワゾー「幼い頃のむかし」






パトリック・シャモワゾー「幼い頃のむかし」
紀伊国屋書店

クレオールの作家として初めて、
「テキサコ」でゴンクール賞を受賞したシャモワゾーの、
自伝的な作品です。
面白かったです。

シャモワゾーは、
カリブ海のマルチニック島の
首都フォール・ド・フランスに生まれた作家で、
この「幼い頃のむかし」も、
そのフォール・ド・フランスに育つ幼い少年の日常を、
幻想的に描いてあります。
生命感にあふれた日常が少年というフィルターを通すと、
幻想的で非日常的に紡がれる物語となるわけですね。

第一部は、
幼い少年が、
頭というより五感で感じた日常が描かれます。
幼い上に内向的な性格で、
多分一日のほとんどを家の中ですごしていたんだろうな……
ということが、
言外に感じられます。
蜘蛛など小さな昆虫にはまり込んだ「殺し屋の時代」、
炎に魂を浄化された「火の時代」、
父親の剃刀をつかった「ジレットの時代」
などと分類した幼い少年時代は、
ちょっとエキセントリックだけれども、
誰もが多分通じるものがあるのではないでしょうか?

「二ノットおばさん」
と呼ばれる少年の母親のバイタリティも魅力的でした。
市場で値切る達人で、子育ての達人という感じ。
線の細い少年と対照的に力強い感じがしましたね。

なんて書いてますが、
実は結構読むのがしんどかった本でした。
特に前半。
「テキサコ」の時はそこまで感じなかったんでですが、
なんだかやたらと言葉が硬い感じがしたんですよ。
もって回りすぎというか。
で、
なかなかこの幻想性に入り込むことが出来なくて。
でも、
気が付いたら気にならなくなっていたんですよね。
それって、私が文体に慣れたのか、
訳者又は作者の文章が途中で微妙にやわらかくなったのか?

そうそう、
サイクロンに持っていかれてしまったおじさんの話とか、
子供の病気が熱や寒さのせいでなければ「悪い黒ん坊」の呪いのせいだ
という話なども面白かったですね。

きっと原書で読んだら、
より詩的で幻想的な雰囲気が味わえただろうな
という気がする作品でした。
っても、チャレンジできないけどね。
(2003年4月15日)
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