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エドワード・ラザファード「ロンドン」


エドワード・ラザファード「ロンドン」
上下巻 集英社

ああ~、
とうとう読み終わってしまいました。
二段組
上下巻とも500ページを越すこの物語を。

何度か元の章に立ち戻って読み返したりして
舐めるように慈しんで読んできた「ロンドン」、
とうとう読み終わった時には、
ホッとするような、
寂しいような気持でふか~い溜息が出てしまいました。

タイトルの通りロンドンを舞台に、
紀元前のケルト人時代、
いやいや地球に生物が発生するところから始まり、
現代に至るまでという、
ホントに長大な歴史絵巻と言った感じの小説です。

ケルト人時代の漁師の一家を中心に描かれた「河」から始まって、
章ごと次々に時代は進んでいきます。
最初の「河」の家族の直系
(一条の白髪と両手の水かきという印を持つ子供が現れる家系)
とも言えるダケット家をはじめとして、
傍系のドゲット家、ブル家、シルヴァースリーヴス家、
バーニクル家、フレミング家、カーペンター家、
メレディス家などなど多くの一族たちと
ロンドンの歴史が絡み合った物語で、
最初に登場したときはすっごく嫌な人達の家庭だった子孫が、
次の章では主要登場人物になってたり、
逆に、
けなげな少年として描かれた人物の子孫がつまんない人間だったりして、
もう最後はどの一族もいとおしい気持で一杯になってしまいました。

この長大な歴史物語で、
登場人物達はすっごく生き生きとその時代に生きてるんですよね。
ディケンズばりの喜悲劇が
実際の歴史と共に作品の中で息づいてるんですよ。

高校の時に
数字を覚える必要があんまりなさそうだから
というだけの理由で地理を専攻したお蔭で
世界史にはとんと縁がない私ですが、
それでも、
あ~、この名前知ってる!
って人物がてんこもり。
もちろん主要人物たちの生活に肉薄するほど近い存在の
実在の著名人はそう多くはありませんが、
チョーサーやシェイクスピアなどは
嬉しくなるほどの交友ぶりを見せてくれました。

それにしても、
ロンドンの歴史ってほぼ宗教の歴史のようでしたね。
カトリックとプロテスタントの激突するあたりの何章かの面白さはもう、
何も言うことがないぐらい。
スリリングでした。

時代ごとの上流階級と下層階級の人々の生活観や
生活様式もたっぷり楽しめて。
もう図書館に返したくないほど気に入ってしまいました。
もちろんちゃんと返却はしますが。
(2002年5月22日)
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