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チャールズ・パリサー「五輪の薔薇」



チャールズ・パリサー「五輪の薔薇」


文庫だと全5巻ですって。
うはー。




チャールズ・パリサー「五輪の薔薇」

長い物語です。
長い!!!
ゴダードなんて
もうなんて短いんだろうと思ってしまうぐらい。
で、
これがまた非常に面白いお話なんですよね。

19世紀の初頭のイギリスが舞台。
主人公はイギリスの田園に母と暮す少年ジョン。
母の愛情を受けて穏やかに田舎で暮している彼なのだけど、
その平穏そうな日々の中に
ちらちらと見え隠れする不安感。
なにか彼ら親子には秘密があって隠れ住んでいる風なのよね。
そして、
まどろみのような幼年期は荒々しく終わりを告げます。
逃げるように母子はロンドンへ。
そこで待っていたのは
裏切りに継ぐ裏切り、
失意、
極貧。
赤貧洗うが如しっていうけど、
洗うものすら残ってないぐらいの貧しさなんですよね。
そして、
だんだんと、
彼らに迫ってくる敵の目的が
荘園の権利に関する、
母が大切にしている証書だってことが、
何も知らないジョンにもわかってくるんだけど……。

最初はとにかく
お嬢さま育ちの母親の馬鹿っぷりにイライラしながら、
ジョンに降りかかる不幸の数々に圧倒されました。
当時のロンドンの最、最下層の暮らし振りの描写は凄いの一言。
ここのあたり、
あとがきではチャールズ・ディケンズに言及されてましたが、
私は「レ・ミゼラブル」を思い出しました。
国が違うけど。

謎は最後の最後まで持ち越されます。
でも、
途中小出しに
虚実交えて
ジョン及び読者に与えられるので、
ラストにいきなり急転直下の変化が起きて、
読む側がいきなり早まってしまったスピードに乗り遅れて
面食らってしまうという事もおきません。
(私は随分呆けて読んでるんで結構そういう目にあうんですよね)

ただねー、いくつか不満が。
一つは変形ご都合主義というか、
何処へ行ってもジョンの敵にぶち当たるトコ。
面白いんだけど、
あんまりジョンの不幸の盥回しが続くとなんだか、
そこまで敵遭遇率が高いのって出来過ぎ?
っておもってしまうんですよね。
まあ、ジョンの敵は一つでは無いから仕方ないのかもしれないけど。

もう一つは、註の多さ。
註がつくこと自体は嫌いではないんだけど、
作者が意図的に本文に書かずに物語や謎の進行の鍵を註で表してあると、
「えっ、その註の個所どこだっけ」と
再びページを戻して確認しなきゃならなくなったりして、
すいすい読み進む事が出来なかったんですよね。

でもこれ、
めちゃくちゃ面白いですよ。
この三日間幸せな読書生活を提供していただきました。
(2001年4月5日)
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