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穿ってんのはどっち



相変らず、
時々ネットで「大須賀乙字」をチェックしてます。
あんまり無くて淋しいかぎり。

とあるサイトで

籠の目に土のにほひや京若菜
という乙字の句を取り上げて、

この人の句はあんまり見ないが、
どうやら俳句理論や指導においては大きい存在だったらしい。
しかしこの句を見てみると、
作句と指導は別なのだろうか。

というようなことが書いてある。

うーん、そりゃないよ。
と、残念に思わずにはいられない。

これは明治三十六年、
乙字がまだ仙台で高等学校に通ってる頃に、
新聞に投句したもの。
年代別に掲載されている「乙字句集」でも
二句目にある句なんだから。

作句と指導は別なのだろうかって
まだ仲間内で句会をして、
新聞の俳句欄に投句してるだけの時代の句に
何を求めてるんだ……。

しかし、わたしはこの記事を書いた人に文句は言わない。
悪いのは、
大須賀乙字の句がレアだからだ。
あんまり見かけないからだ。
この人は、
手に入った情報を元に記事を書いただけ。

乙字の弟子たちは
細々とだけど「乙字俳句」の骨子を後に伝えることは出来たけど、
大須賀乙字の俳句そのものは
伝えることにやや失敗したようだ。

それで思い出したけど
文句をいいたいのは、
松井利彦の「大正の俳人たち」という本だ。

この本の『第二章 大正中期』に、大須賀乙字の項目がある。

もちろん、ここにいくつかの乙字の俳句が挙げられている。
が、しかし
それは碧梧桐編の「日本俳句鈔」からとった八句と、
今井柏浦編の「大正一萬句」(大正七年七月)からとった三句のみ。
「日本俳句俳句鈔」って、
明治末の俳句を集めたものですよ。
大正時代の句は、
黄に煙る梢重なり芽張りかな
雪踏みし目病みに木の芽燃ゆるかな  
雪空の外の月山冴え返る

すべて大正六年の句。

大正中期と言っておいて、
ほとんどが明治期の句を出したりして
もうイケズ。
イケズを通り越して悪意があるんじゃないかと
思ったりする。
大正時代の句を探したけど「大正一萬句」という資料しか
手に入らなかった?
なら、書くのをやめたらどうだ。
ふん(←ハナイキ)
わたしはうっかりこんなことしか書いてない本を
2000円も出して買ったんだから。
2000円もあったら、
国会図書館のコピー代が助かるのに!

ところで、この大正時代の句について、
三句ともに六年の句であるのに、意味があるだろうか。

実はこの人の本の乙字の項目の初めの方に、
というか
半分ぐらいを使って、
虚子VS乙字の直接バトルについて書いてある。
これは、以前わたしが
虚子の幽霊画について書いたエピソードに関係する話。

以前書いたのは
天の川の下に天智天皇と臣虚子と 虚子
に付いて乙字が虚子に意見したことを
1961年になって、「ホトトギス」の虚子の門下の方が
反論してて、それと共に、
虚子の幽霊画の話がかいてあった記事を
国会図書館でコピーしてもらった、
という話でした。

松井氏の本に載っているのは、
主に
草の雨蛇の光に晴れにけり 虚子
蛇逃げて我を見し眼の草に残る 虚子

について。
まあ、おいおいその詳しいエピソードは
乙字の歴史を辿る内に出て来るとは思います。

で、
結局、怒った虚子が、乙字に対して
あなたは偉そうなことを言ってるけど、
実践が伴ってないじゃないか
と、非難した、と。
それがまさに大正六年の事だったのでした。

虚子に噛み付いて、
虚子から
実践が伴ってないと反論された、

ということが言いたいだけの乙字の句だったから
大正六年のものだけを使ったんじゃないの?
そのエピソード書きたかっただけじゃない?
と、
思ったり。

わたし
穿ってますかね。
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 2014_11_01


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