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ベルナール・ウェルベル「われらの父の父」



ベルナール・ウェルベル「われらの父の父」
NHK出版

めちゃめちゃ面白くて一気に読んでしまいました。
あ~、ホント面白かった。

「蟻」「蟻の時代」を読んで、
すっごく面白いと思ったのだけど、
それ以後、読んでなかったヴェルベール。
「蟻」などと同じぐらい自然科学の薀蓄がつまってて、
かつスリリング。
ストーリーのテンポが速いので、
膨大な薀蓄も楽しく読めてしまうんですねぇ。
膨大な薀蓄が、ストーリーのテンポを悪くしない、
これ大事。

さて、
この「われれの父の父」という作品は、
現代のパリを舞台にした殺人事件から始まる物語に、
370万年前に生きたもう一人の主人公の物語が挿入されて、
交互に進行していくという形になってます。

現代のパリでは、
古人類学の権威アジュミアン教授が何者かによって、
刺殺されるという事件が起こります。
たまたま同じアパートの上の方の階に住んでいた
週刊誌の若い女性記者リュクレスは、
その事件に興味を覚え、
彼のアパートで、
人類の<ミッシング・リンクの正体>について研究していたこと
を知ります。
早速、
入ったばかりの週刊誌の会議でこの件を記事にしたいと提案するのですが、
けんもほろろにつき返され、
代りに
<科学のシャーロック・ホームズ>
とかつて異名をとった、
現在は隠遁生活をしている
変わり者の元ジャーナリストのイジドールを紹介されます。

始めは互いに反感を持ったリュクレスとイジドールですが、
亡きアジュミアン教授の死に絡むミッシング・リンクの謎、
人類の起源の謎、
つまりわれらの父の父の謎を解くために奔走します。

しかし、
教授と同じ
種の起源をさぐる会に所属している研究者たち
一人一人を訪ねていくと、
不思議なことに、
彼らがそれぞれ主張する種の起源の真相を
揶揄したような方法で、
嫌がらせや妨害、暴力を受けているのです。
しかも、
それを行ったのはまるでサルのようだったという証言が並び…。

いや~、
人類の起源って、
こんなにさまざまな説があったのねって、
驚いてしまうぐらいです。
地球外から隕石と共にやってきたウィルス
によってもたらされた病気から生れた
突然変異種であるという説、
遺伝子組み合わせによる偶然の産物という説、
気候の変化に対する意識的適応、
肉食であったために、他の動物よりも秀でる必要性、
水中起源説、
二足歩行することで、セックスに対する意識の変化などなど。
もちろん、
神の恩寵であるという説も、一応登場いたします。

しかし、
アジュミアン教授の発見したという「真相」が
これまたどびっくりで。

もう一つの物語である、370万年前の主人公の物語も、
先をどんどん読みたくなる面白さなんですよね。
ハイエナに追われているシーンから始まって
(始めは、この主人公が一体どういうモノなのかが全く判然といたしません)、
群での生活、
捕食という事、生き延びることなどが、
それこそヴェルベールの本領という感じで
きっちりと描き出してあるんです。
ドラマも当然ございます。
「蟻」など読んだことのある方ならば、
あの蟻の世界の描き出し方を思い出してもらえることと思いますが、
ホントに、
すっごくリアルな迫力があるんですよね。

「種の起源の謎」
「ミッシング・リンク」なんて、
なんだかめんどくさそうって思われるかもしれないんだけど、
これが、めちゃめちゃエンターティメントに仕上がってて、
面白いんですよ~。

本読むってやっぱり面白い
って気にさせられる一冊でした。
(2003年5月20日)
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