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ラテンアメリカ短編集「遠い女」


多分、わたしが初めて触れた、ラテンアメリカのアンソロジー。
それ以前にもラテンアメリカの作品を読んだことはあったけど、
こうやって
一冊にラテンアメリカというくくりで
イロイロな国の
イロイロな作家を一度に読むのは
かなり刺激的な体験でした。

本文で触れた
「カメラでたどる現代文学の旅 20世紀文学紀行」
というのはコチラ。
b001.jpg
写りが悪くてスイマセン。
中身は
なかなかステキな写真集でもあります。
003.jpg




ラテンアメリカ短編集「遠い女」
国書刊行会

これは私にとってかなり嬉しい1冊でした。
とにかく面白いんだもん。
すごく気になってた作家
フリオ・コルタサルの魅力も堪能できて、
これでコルタサルの作品に
安心して飛び込んで行けますって感じですね。

収録作品は、
アルフォンソ・レイエスの「夕食会」
オクタビオ・パスの「『流砂』より」と題された5つの散文詩
カルロス・フエンテスの「チャック・モール」
フリオ・ラモン・リベイロの「分身」
フリオ・コルタサルの「遠い女」「乗合バス」「偏頭痛」
「キルケ」「天国の門」
アドルフォ・ビオイ=カサーレスの「未来の王について」
マヌエル・ムヒカ=ライネスの「航海者たち」

もー、どれも良いんですよ。
暗い幻想性に溢れてて。

最初の二人、
アルフォンソ・レイエスの「夕食会」と
オクタビオ・パスの「『流砂』より」
という幾つかの極短い短編が幾つかまとめられたもの、
これがまたどちらもいいんですよ。

オクタビオ・パスについては、
「カメラでたどる現代文学の旅 20世紀文学紀行」
の中でも紹介されてて期待してたんですが、
アルフォンソ・レイエスも良かったですね。
二人とも詩人であり、
メキシコ大使として活躍した事もあるという人たちですが、
奇妙で暗い幻想性にもうクラクラです。
この二人の他の作品も読んで見たい
とひしひしと思わせてくれました。

「チャック・モール」は
ラテンアメリカならではのホラー色がただよう作品。
「分身」も
ホラーっぽい背筋がひやっとするような物語だけど、
どちらかと言えばヨーロッパ色が感じられるかな。

コルタサルの作品はどれも好きだけど、
この短編集の表題作でもある「遠い女」にはノックアウトでした。
短編だし、
あらすじを書いたらおわっちゃいそうなので紹介できませんが。
奇妙で
ちょっと体温の低い感じがいい~。

「未来の王について」は
先日読んだ「脱獄計画」以上の面白さがあったし、
「航海者たち」なんて絶品でした。絶品。
中世ヨーロッパの雰囲気で、
暗いファンタジーとでもいうような作品で
切なさの残るラストが良かったですねぇ。

この作品は「王室年代記」という作品の中に収められてる
って書いてあったので、
是非そっちが読みたいな~。

とにかくとてもよい短編集でした。
(2001年10月29日)




作家それぞれに特色は違いますが、
ラテン文学の長編にわりとある熱っぽさが、
不思議と短編にはなくて、
逆にひんやりした水っぽさが印象に残るものが多かった気がします。


ラテン系のアンソロジーは
その後
野々山真輝帆編「ラテンアメリカ短編集」
ラテンアメリカ文学アンソロジー「エバは猫の中」
J・L・ボルヘス編「アルゼンチン短編集」
と、読んで感想を書いてます。
その内それらも紹介していきたいです。
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