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ダニエル・ペナック「カービン銃の妖精」



ダニエル・ペナック「カービン銃の妖精」
白水社 平岡敦 訳

前作で勤めていたデパートを首になり、
その原因となった記事を載せた出版社に勤めることになったバンジャマン。

職場は変わっても
相変わらずのスケープゴートぶりを発揮することになります。
扶養家族も増えました。
まずは新しい赤ん坊。
そしてマロセーヌの子供たちにお話を聞かせ、
それによって自分たちの存在意義を再確認しているというヤク中の老人たち。
もちろん赤の他人だけれども、
彼らも大切な家族同様で……
ああ、
どんどんバンジャマンが愉快な悲劇の聖人という感じになってまいります。

さて、
今回の物語は、
「ちび」が目撃した殺人事件から始まります。
男が頭を撃ちぬかれたのを目撃した「ちび」が
バンジャマンたちに報告したのは

「いい妖精が男の人を花に変えたんだ!」

うわっ!この血腥さをファンタジーに変える表現はどうよ?
なんというか、
こういうちょっと…
いやかなりずれた感覚が生み出す幻想性と、
軽いユーモアに包まれて、
物語はなんだか妙に入り組んだような雰囲気で進んでいきます。

老婆による殺人事件、
老人相手の麻薬密売事件、
警官殺害事件。

次々に起こる事件を繋ぐ一つの符号と警察が特定したのは、
なんとまたまたバンジャマン・マセローヌ!

あ、
子供いっぱい。
きょうだいの一人が重要参考人扱い。
だからといって、
健気で元気な少年探偵団が大活躍するというようなお話とは違います。

まっとうじゃない、
でもなんとなく後引く妙な作品です。
(2001年2月6日)




ダニエル・ペナックの児童文学について、
ちょっと付け加えておきます。
以下は、わたしの放置サイトの児童文学のところに載せた紹介文。

「片目のオオカミ」
白水社 末松氷海子 訳

動物園の孤独な片目のオオカミと
少年アフリカのものがたりです。
淡々とした文体ですが、じんわり暖かい。
「野生の敗北」という切ない内容が描かれていながら、
読後はじんわりやさしい気持ちに包まれるファンタジーです。
小学校高学年から上の子向けかな?


「カモ少年と謎のペンフレンド」
白水社 中井珠子 訳

カモ少年と言っても、鳥のカモではありません。
フランスのリセの男の子です。

このお話は、英語が嫌いなカモが、
お母さんとの約束から
イギリスのキャサリンという女の子と文通を始めるという物語。
カモは英語が嫌いなので、
始めのうち親友の「ぼく」に手紙の翻訳を頼んでますが、
ちょっとエキセントリックなキャサリンの手紙に惹かれていって、
どんどん文通にのめり込んで行きます。
が、
「ぼく」はある疑念が湧いてくるのでした。

途中経過がミステリアスを越えてちょっと怖いんですが、
面白いお話でした。


ちなみに、
「カモ少年」の方は、
シリーズものだとか書いてあった気がしますが、
結局その後、
続けて日本で出版されることはなかったみたいですね。
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 2014_10_07


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