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しま(しま・しましま)ネプリ句集
秋の部「ぶだうパン」について
配信スタートのお知らせをしたっきりでしたが、
実は現在はすでに
冬の部「たまごボーロ」スタートしております。
セブンイレブンの予約番号は 81954801
それ以外のコンビニは T3XDNU42H3。
3月30日までです。
よかったら、
出力お願いします。
こんな感じになります。
tamago.jpg

春夏秋冬四つでこんな感じ
siki.jpg


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 2016_03_25



ちょっとバタバタしてたら、
もう「アイスバー」最終日を過ぎてしまいました。
現在は、秋の部「ぶだうパン」を配信しております。
セブンイレブンの予約番号は 80747469
それ以外のコンビニはT3XDNU42H3。

ということで、以下は「アイスバー」の方の季語です。

百日紅(さるすべり)
同じ漢字で「ひゃくじつこう」とも読みます。
梅雨明けから九月末ぐらいまでという
花期の長さからの「百日紅」で
幹の肌がとてもすべすべで猿も滑るから「さるすべり」。
濃いピンクのイメージが強いですが、
白い百日紅もあるとか。

日焼(ひやけ)
今は四季を通じて紫外線対策が言われてますが、
夏といえば日焼け。日焼けといえば夏。
ところで、この「日焼」に限りませんが、

遠花火(とおはなび)
はい、実は「花火」は秋季の季語だったりします。
なんでだよ、夏だろ、
夏祭りの華だろって思うでしょ。
でも、秋の季語だって言われたら、
そうなんですねー(棒)って言うしかないのです。
だからと言って、
別に秋に詠まなければいけないというわけじゃないので、
平気で夏の部に「遠花火」の句をぶっこんでしまいました。
ちなみにだいたい8月7日か8日ぐらいから
いわゆる「暦の上では秋」となります。

火蛾(ひが)
「火取虫(ひとりむし)」の傍題。
夏の夜、明かりに集まってくる虫のことです。
「火蛾」はそれの蛾のこと。
「蛾」そのものも夏の季語ですけども。
大きくて真っ白い蛾とかもう、
めっちゃドキッとしますよね。

夕焼(ゆふやけ・ゆうやけ)
「ゆやけ」とも読みますね。
夕焼けなんて四季を通じて見られるものですが、
特に夏の夕焼けの壮大さから、
夏の季語となってるみたいです。
時間的にも一番長く見られますしね。
「西日」も夏の季語です。

アイスバー
「アイスクリーム」「アイスキャンデー」
「かき氷」「ソフトクリーム」
「シャーベット」「氷菓」
みんな夏の季語。
この句、もともとは
「あずきバー」(井村屋のやつ)にしてたんですが、
もう少し普遍性を持たせておこうとおもって
「アイスバー」にしたら、
句会で、「アイスバー懐かしい!」「あの銀の紙で包んである」
と、なぜかホームランバーの話で
お年寄りが盛り上がっていたことを付け加えておきます。

夕顔(ゆふがほ・ゆうがお)
「朝顔」「昼顔」「夕顔」「夜顔」
四つともヒルガオ科の蔓性植物ですが、
実は季語の分類でいうと、
秋・夏・夏・秋
となります。
なんででしょうね。
ちなみに夕顔の実はかんぴょうになります。

八月(はちぐわつ・はちがつ)
上の方で、8月7日か8日から秋と書きましたが、
そういうわけで、
実は八月は秋の季語となっています。
でも現代人の気持としては
どう考えても夏真っ盛りなんですけどねっ。
旧暦八月の方で考えると、
新暦8月の下旬から10月上旬ごろにあたるので、
そう考えると秋ともいえるけど……
今普通に八月って詠めば新暦8月のことだろう、
と、なんだかこんがらがってしまう言葉ですね。

晩夏光(ばんかこう)
「晩夏」の傍題。
晩夏の頃の日の光のことですが、
あれですよ、
八月の終わり、夏季の終わりのやや力弱くなったような光
……のことではなくて、
七月の終わりから八月の初めのころの、
まだギラギラとした光のことです。
夏は終るっていうのに、
まだ全く衰えない光、みたいな感じです。

夜の秋(よるのあき)
「花火」も「朝顔」も、
「八月」までもが秋の季語なのに
この「夜の秋」は夏の季語なんですね。
「秋」ってあるのに夏の季語!
この矛盾。
「竹の秋」が春の季語で「麦の秋」が夏の季語なのと
同じような感じでしょうか(違います)
この季語は、
夏の終わりの頃、
夜になると昼間より少し涼しく感じて、
なんとなく秋っぽいような気がする感じをいった言葉です。
ちなみに「秋の夜」は、普通に秋季の夜の時間のことです。

というわけで、
少し遅くなってしまいましたが、
「アイスバー」の季語でした。
 2016_03_15




ソーニャ・ハートネット「木曜日に生まれた子ども」
河出書房新社

オーストラリアを舞台にした物語。
父コートが兵役を終えた報酬として国から貰った開拓地。
フルート一家は、金鉱掘りの建てた粗末な家に暮らしていた。
土地は痩せていて手付かずのまま。
わずかにコートの狩るウサギの毛皮だけが彼らの収入だった。
ハーパーはフルート家の次女。
姉のオードリー、兄のデヴォン、幼い弟のティン。
そして新たな弟カフィがハーパーの兄弟。
ハーパーがもうじき7歳になる頃、カフィが生れた日から、
ティンは穴を掘ることに異常に執着しはじめた。
ベランダの下から出てこないでずっと穴を掘り続けているティン。
マーフィおばさんは、
ティンが赤ん坊のカフィにやきもちを焼いているのだと言ったけど、
ハーパーはそうではないことを知っていた。
ティンは穴を掘りたいからそこから出てこないだけなのだ。

一家は貧しい。
そして、オーストラリア全体が不況にあえぐ時代だった…。
表紙の裏に書いてある
「不思議な能力を持つ弟ティンと彼に守られた家族の絆の物語」
という言葉には、ちょっと首をかしげたくなるけれども、
なかなか読み応えのある作品でした。
どうしようもなく貧しくて、どうしようもなく悲惨な毎日。
なんだかずどーんと滅入っちゃうような話なんですよね。
ティンって不思議な能力を持った弟の存在が、
また全然福音じゃなくて…
うわ~どうなっちゃうんだろう?という
(ワクワク感抜きの)ハラハラの連続。
ただ、主人公の少女ハーパーの、
家族への愛情に溢れた強気なところが
この物語のしっかりした軸となってて、
たんなる悲惨な家族の不思議なお話に終らせなかった
という感じでした。

オーストラリアの厳しい自然を舞台にして、
語り口はあくまでも半端な同情を拒むような緊張感のあるリリカルさ。
…でも、なんだかどこかで読んだ事があるような
微妙な気持が拭えないんです。
もちろん、物語として似たようなものを読んだというわけではありません。
じゃ、何かと申しますと、
ここ数年出版されてるヤングアダルト向けの本そのものの雰囲気だ!
ってそんな感じなんです。
うーん、もしかしたら、
訳者の金原さんの文体がそう思わせるのかもしれません。
金原さんの訳はホントに読ませるのだけれど…
その上手い読ませ方に金原節、みたいなものがあるなって。
とても魅力的な文章を書かれるから、
きっとひとつひとつの印象も強いんでしょうか。
なんだか本書そのものの感想よりも、
そっちの方ばかりに頭が行ってしまいました。
ごめんなさい。
(2005年6月8日)

 2016_03_13




ネプリ句集「アイスバー」の季語説明その2です。

麦茶冷ゆ(むぎちやひゆ・むぎちゃひゆ)
「麦茶」あるいは「麦湯」の傍題「麦茶冷す」。
今は四季を通じてペットボトルの麦茶が飲める時代ではありますが、
それでもまだ「麦茶」は夏の飲み物の王様な気がします。

夕立(ゆふだち・ゆうだち)
夏の午後のにわか雨のこと。
短時間ではあるけど時に激しく降ったりします。
「夕立かな」などの使い方をするときは
「ゆだち」と読ませることが多いですね。
「驟雨」「村雨」「スコール」なども「夕立」の傍題。

ラムネ(らむね)
夏の清涼飲料水。
瓶の中に栓の代わりにガラス玉がはめてあることとか、
夏祭りなどで冷しながら売られてたりと
子供の頃の思い出を誘う飲み物な気がします。

蜥蜴(とかげ)
「青蜥蜴」「瑠璃蜥蜴」「縞蜥蜴」など
トカゲ亜目の爬虫類の総称、だそうです。
イモリやヤモリなんかと比べてもしゅっとしてて
なんとなく妖しい魅力があります。
漢字で書くと
「井守」「守宮」に対して「蜥蜴」ですから
もう字面だけでもしゅっとしてます。

枇杷熟るる(びはうるる・びわうるる)
枇杷の実が熟れるのは六月頃。
ちなみに「枇杷の花」の方は十一月頃に咲いて、
冬の季語となります。

入道雲(にふだうぐも・にゅうどうぐも)
「積乱雲」「積雲」の俗称で、これらも全部夏の季語。
青い空に真っ白な入道雲っていえば、
夏空の象徴みたいな感じですよね。

浴衣(ゆかた)
夏祭りなどに着たりする一重の着物。
という説明もほぼ不要ではありますよね。
もともとは入浴時に着た湯帷子(ゆかたびら)で、
基本的に寝巻きとか
室内用の着物として定着していったとか。
ところで、
この句では「蝶よ花よ」と
「蝶」「花」というそれぞれ春の季語が使ってありますが、
前回書いた通り、季重なりとして嫌う向きもありますが、
まあ、「蝶よ花よと」って慣用句みたいなもので
その辺りは季語として機能してない
……んじゃないかと思ってます。

十薬(じふやく・じゆうやく・どくだみ)
四つの花弁が十字になって見えますが、
この白いのは苞で、
本当の花はその真ん中に立つ芯のような穂。
葉っぱが臭いとか、ハート形とか
民間薬として有名とか
いろいろあるけど、まあ地味な花です。

夏月(なつづき)
「夏の月」の傍題的に考えて使ってます。
ちなみに、夏季の出る月、のことではありますが、
「夏の月」は傍題に「月涼し」ともあって、
この季語の意味的には「月涼し」という感じを
表現したもの、っぽいところがあります。
ほら、夏って当たり前ですが暑いじゃないですか。
それでも月が出るぐらいの時間になると、
気温的にも心情的にも、
やや涼しさを感じる(求める)
みたいなとこですかねぇ。
ナチュラルに「夏月」ってそういう意味で使って、
今のところ、それについて誰かに突っ込まれた
という経験はありませんが、
「夏月」って
「かげつ」って読ませることが多いみたいですね。

寝茣蓙(ねござ)
イグサで編んだ茣蓙(ござ)で、
夏の寝苦しい夜などに、敷布団の上に敷いて
そのひんやりとした涼しさで寝る、
という昔の日本人の知恵的なやつ。

 2016_03_11




スー・ハリソン「アリューシャン黙示録 母なる大地父なる空」
晶文社

紀元前七千年、氷河期のアリューシャン列島を舞台にした、
スケールの大きい冒険ロマンです。
平和な村を襲った悲劇により
13才の、大人の女になったばかりの少女<黒曜石>は一人生き残った。
逃れてきた島で、<黒曜石>は、
たった一人で暮していた老人<古に遡る>に助けられるが……。

面白かったです。
古代人モノということでかなり及び腰になってたけど、
読んでてそんなに古代古代してなかったような感じ。
もっと生臭いかと思ってたけど、
神秘的でロマンティックで、
しかも、文章が読みやすい。
さっくさく読めて、しかも
どうなっちゃうんだろうと惹き込まれてしまいました。
(2001年4月25日)

スー・ハリソン「姉なる月」
晶文社

本書がアリューシャン黙示録第2部になります。
物語は<黒曜石>から一代下がって、
彼女の二人の息子と、<灰色の鳥>の娘の代へ。
登場人物が増えた分、
人間関係や心の動きに厚みが増した感じで、
ぐいぐい引っ張っていってくれます。
出生の秘密を負った二人の青年<ナイフ>と<血>が切ないです。
<灰色の鳥>の娘<誰>の、
赤ん坊を産んでからの強さは何なんだろうかとおもうぐらい、強くて、
あ~、<黒曜石>もそうだったよな~と、
なんだか納得。
描写がもっと濃い感じだと、
もっとドロドロしたんだろうと思える入り組んだ話を、
さらりと読ませてくれました。
(2001年4月28日)

スー・ハリソン「兄なる風」
晶文社

アリューシャン黙示録の第3部です。
うっうっ、面白かった。
もうめちゃくちゃハマってしまいました。
三部作、ほぼ一気読みの楽しさでした。

紀元前七千年、氷河時代のアリューシャン列島を舞台にした、
この愛と生の物語も、第3部で一応の結末を見たわけですな。
厳しい自然に対する畏敬の念、
やっぱりこれ無くしては生きられないのね。
ドラマティックで力強いロマンスもだけど、
女たちがどんどん自分の力を信じて
強く生きていけるようになるのがうれしかったな。
(2001年5月5日)

 2016_03_11




マーガレット・トレイシー「切り裂き魔の森」
角川文庫

森の中の、借家とは言え居心地のいい素敵な我が家。
愛する二人の子どもたちと、優しく頼もしい夫。
ホワイト夫人の生活は平凡だけども満ち足りています。
近くで起こっている主婦の連続殺人事件すらも、
遠いよその凶事だと思ってしまうぐらいに。
しかし、ある日、
ホワイト夫人は恐るべき秘密を知ってしまいます。
愛する夫が連続殺人の犯人であるという。

うん、なかなか面白かったです。
心理サスペンスなんですが、
被害者でも犯人でもなく、その妻の心理を追うというサスペンス。
やぼったいほどに平凡で、
家庭があってこその自分というホワイト夫人の心理の揺れと
次第に早くなる心臓の鼓動が聞こえるような作品でした。
(2002年8月29日)




作者マーガレット・トレイシーは、
アメリカの作家。
名前からすると女性のようですが、
実はアンドリュー・クラヴァンと弟の合作の名義みたい。
アンドリュー・クラガンが本名らしいんですが、
他にキース・ピータースンという名前でも作品を出してるとか。
 2016_03_08




ネプリ句集、夏の部は「アイスバー」
三十句、三十の季語について、
春の部では二回に分けましたが、
今回は三回に分けて説明、その他ぐだぐだやっていきます。

毛虫(けむし)
蝶や蛾の幼虫の中で、体が毛で覆われているのが毛虫。
夏の季語です。
毛に毒があるものや、毒がなくても樹木を食い荒らすので、
「毛虫焼く」という季語もあります。
五、六月頃、でっかい毛虫が
アスファルトをもごもごしてるのをよく見かけるんですが、
あれは何になる毛虫なんでしょうか。
ちなみに、同じ幼虫でも毛のない方、「芋虫」は秋の季語になります。
なんだか不思議ですよね。
キャベツにまぎれてて
ごく稀に人を死ぬほど驚かすこともあるモンシロチョウの幼虫とか、
山椒や柑橘系の葉っぱに付いてる、小さいときは鳥の糞そっくりで、
育つとアノ時々角をだす太った緑のアゲハの幼虫とか、
あれらはどうすればいいんでしょうか。

五月闇(さつきやみ)
「五月」といっても、これは旧暦の五月です。
新暦の6月から7月に当るわけで、つまり梅雨の頃。
「五月雨」「五月晴れ」も、もともとは梅雨の頃の言葉なんですが、
現在はそれらはもう新暦5月の天候を言う事が多いですよね。
脱線しましたが、
「五月闇」は、「梅雨闇」とも言って、
梅雨の頃の雲が厚くかかった鬱蒼とした暗さや、月のない闇夜のこと。


桜桃忌(おうとうき)
6月19日、太宰治の忌日です。
「太宰忌(だざいき)」「太宰の忌(だざいのき」
ちなみに命日は6月13日。
19日は太宰の遺体があがった日であり、太宰の誕生日。
一般的には命日を忌日とするんですが、この日に太宰を偲ぶということみたい。
太宰晩年の短編小説「桜桃」にちなんで「桜桃忌」。
法要なんかも6月19日に行われるみたいです。

梅雨湿り(つゆじめり)
「梅雨(つゆ・ばいう)」の傍題のひとつ。
言葉の通り、梅雨の湿気の多い感じのことですね。

ゑごの花(えごのはな)
5月から6月ごろに咲くエゴノキの花。
白い釣鐘状の花がうつむいて咲く、とても可憐な花です。
こんなに可憐なのに「エゴ」の花という……なんて、
egoのエゴじゃなくて、「えぐい」から来た名前だとか。
あっどっちにしても可憐じゃなかった。
ウィキペディアのリンクを貼ってお茶を濁しておきます。


かたつむり(蝸牛)
普通に、誰もが想像するアレですね。でんでんむし。
陸貝の中で殻を持ってるのがかたつむりで、持ってないのがナメクジ。
そうそう、このナメクジも夏の季語です。漢字で書くと「蛞蝓」。
なかなかどっちも漢字がカッコいい気がします。

夏風邪(なつかぜ)
前に、「春の風邪」は春風邪とは言わないと書きましたが、
「夏風邪」は、「夏の風邪」の傍題です。つまりどっちも言うってこと。
夏風邪はなんとかがひくとか言いますが、
たしかにちょっとトホホな雰囲気を持った季語って気がします。

バナナ(ばなな)
「夏風邪」の句に、この「バナナ」が入ってますが、
実はこの「バナナ」も夏の季語。
ということで、この句はいわゆる季重なりというやつです。
が、まあバナナって四季を通じて食べられる果物のトップをひた走ってるような存在なので、
季語が重なってても、ふつうにバナナが負けるだろう…という目論見でした。
わたしの所属してる結社では、この程度の季語の重ね方なら割と大丈夫なんですが、
他の結社とか他の流派のところでは、とにかくアウトになる場合もあるかと思います。

梅酒(うめしゅ・うめしゆ)
「梅の花」は春の季語、「青梅」「梅の実」は夏の季語。
そしてその梅の実を使ってつくる「梅酒」「梅干」も夏の季語です。
その製造日程的な意味でも夏季ということになるんですが、
もう一つ、
「梅酒」は暑気払いとして飲むものとして夏の季語になってるぽいです。
梅酒の材料の一つである「焼酎」も、
暑気払いの飲み物として夏の季語になってます。

浮いて来い(ういてこい)
今回のネプリ句集の中でも、
かなり一般的でない季語のひとつがコレだと思います。
「浮いて来い」という命令形のこの言葉が季語なんですね。
これは「浮人形(うきにんぎやう・うきにんぎょう)」の傍題。
お風呂や水遊びで浮かべて遊ぶ子供のおもちゃのことです。
なつかしのオモチャ的なブリキの金魚とかああいう感じ。
「浮いて来い」の語感が味わいがあって、
もう子供がそんなオモチャで遊ぶことがなくなっても、
使いたい気がする季語です。

白蟻(しろあり)
歳時記を見ますと「ゴキブリ目シロアリ科の昆虫の総称のこと」とあります。
そうか、白アリはゴキブリ目だったんですね。
住居に発生すると大変困ったことになる害虫ですが、森の働き者でもあります。
同じ夏の季語に「羽蟻」があります。
5~6月頃に突如発生するアレですが、
この「羽蟻」も白アリ(普通のアリの羽蟻もいますが)。
白アリはゴキブリ目ですが、蜂や蟻のように女王・王を中心として集団をつくる昆虫。
大まかには女王・王の下に働き蟻的なやつ(これがほとんど)と兵隊蟻的なやつがいて、
女王たちの世話をしたり、卵や幼虫の世話をしたり、巣を守ったりするわけです。
他に、もし女王や王になにかあった場合のために待機している副としての存在や
ニンフと呼ばれる存在があります。
このニンフが羽蟻となる存在なんですね。
羽が生えてくるまでは他の白蟻と一緒に働いてるんですが、
羽が生えてきたら、新天地を求めて飛び立つ羽蟻になる、という。
いやー、ロマンですな。
ちなみに兵隊蟻的存在があると書きましたが、
白アリの天敵って何でしょう。
実はこれが黒アリなんですよね。
ちなみに「蟻」(黒アリとかの普通の蟻)も夏の季語。

 2016_03_08




ネットプリント句集
春の部「どうぶつビスケット」の
出力ありがとうございました。

ええと、
裏表紙にあたる部分に
2016年3月 しま・しましま(しま)
ネットプリント NO.6
と、なっていましたが、
後で数えてみたら、
通算7度目のネットプリントでした。
夏の部「アイスバー」から、
No,8に修正させていただきました。

ちなみに、しま(あるいは、しま・しましま)の
過去のネットプリントは
短歌が五つ、俳句が一つでした。
今回の句集を全部数えると
短歌五つ俳句五つ、
素敵なバランスですね。

ということで、
春の部の出力期間が終わり、
夏の部の出力期間に入ります。
「アイスバー」
夏の俳句を三十句掲載しています。

「アイスバー」
セブンイレブン
予約番号 45490007

セブンイレブン以外
ユーザー番号 T3XDNU42H3
(こっちのユーザー番号の方はずっと変りません)

A4 白黒20円/カラー60円
3月14日深夜ぐらいまで。

春の「どうぶつビスケット」より、
ややビビッドな感じになってると思ってくださるといいなって思います。

 2016_03_08



ネビル・シュート「パイド・パイパー」
創元推理文庫

推理文庫から出てるけど、ミステリーではないんですね。
第二次大戦中、
フランスの片田舎からイギリスへ帰るイギリス人の老人と、
彼が責任を持ってイギリスへ連れ帰ることになった子供たちの、
ドイツ軍占領下のフランスを
歩いてひたすらイギリスへという、
冒険小説の一種です。

すっごく良かったです。
涙涙のチョー感動というタイプではなく、
読んでてほわっと心があったかくなるような物語。
目の前で両親が爆撃によって殺されてしまった幼い少年や
ホロコーストを体験して
大きくなったらドイツ人をころすと心に決めている10歳の少年と出会ったり、
ドイツ軍につかまってスパイ容疑をかけられたりというエピソードも、
さらりと描かれてて悲壮感がなく、
声高な反戦という感じではないんですね。
声高ではないけれど、
もちろん物語りの根底には平和への祈りがあります。
物語の最後の方で、老人を助けるフランス人の若い女性が
「今から三十年もすると、きっと世界はこの子たちの誰かを必要とするようになるでしょう。」
っていうくだりがあるんですが、
その言葉のあたたかな重みが素敵でした。
 ホント、素敵な作品でした。
(2002年9月19日)




ネビル・シュートは、
第一次、第二次大戦に従軍経験のあるイギリスの作家。
多分、「渚にて」が一番有名な作品じゃないかと思います。
同タイトルで1959年に、グレゴリー・ペック主演で映画化、
2000年にも映画化(TV映画化?)されて、
「エンド・オブ・ザ・ワールド」というタイトルで
見かけたことのある人もあるかも。
この「渚にて」は第三次世界大戦で北半球が壊滅した世界を描いた作品。
そっちのイメージが強かったので、
本作「パイド・パイパー」の暖かさにびっくりしましたね。
ちなみに、本作も、ピーター・オトゥール主演で映画化されているようです。

 2016_03_07




ジム・トンプソン「死ぬほどいい女」
扶桑社

タイトルのうすっぺらさと比例するようなうすっぺらな犯罪小説。
主人公フランク・ディロンの職業は訪問販売員。
けして上品な仕事ではありません。
サイテーな顧客とサイテーな上司。
ある日、代金未払いの客の居所を探しに訪れた家で、
一人の老婆に出会います。
強欲そうなその老婆が彼の商品の代金として差し出したのは、姪の体。
姪である娘モナの悲しい境遇を聞き、
何とか彼女を助けられないかと考え始めた彼の身に、
妻の出奔や、「ちょっとした」横領がバレ豚箱入りなどの事件が起こり始め……。
豚箱から救い出してくれたモナから驚くべき話を聞かされ、
フランク・ディロンの物語は走り出したのでした。

行き当たりばったり、
というよりも自分本意のずさんな犯罪計画、
頭のからっぽな主人公。
しまりのない展開。
ううっ。
この怒涛のC級ノワール、だからこそなのか、
読後ボーゼン、
そしてゾワゾワ~~って薄ら寒いものが背筋を登ってきました。
ええと、つまり、
面白かったです。
(2002年10月4日)

 2016_03_05




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プロフィール

Sima

Author:Sima
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よろしくお願いします。

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