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イアン・マキューアン「セメント・ガーデン」
早川書房

これは、ほわ~~とヤナ感じの作品です(笑)。
まず父が死に、微妙に変化をきたす家族。
そして母の死によって、
残された子供達がじわじわとおかしくなって行くの。
母親が死んだらきっと子供達はバラバラに施設に送られてしまう、
と考えて、
母の死体はあっさり地下室にセメントで塗り込めることになる。
父が残したセメントを使って。

あー、これを読んですっかり沈うつな空虚に浸ってしまった私が、
「スリッピングダウン・ライフ」(アン・タイラー)なんて
続けて読んではいけなかったのね。
とても読み合わせの悪い本でした。
(2001年4月15日)


イアン・マキューアン「最初の恋、最後の儀式」

マキューアンの最初の短編集。
小児愛や近親相姦などをモチーフにしたえぐい短編集ですが、
読んでて実はそこまでえぐいという気はしなかったですね。
でも、
たしかに「セメント・ガーデン」の前の短編集
という感じはひしひしとしました。
おすすめはしませんが、
マキューアンに興味がある方は、
彼の第一冊目の本ということで読んで見られてもいいかな。
サマセット・モーム賞受賞作品なんですよね、これ。
(2001年5月26日)




順番は逆になってしまいましたが、
これが、わたしの最初と二番目の、マキューアンでした。
正直そこまではハマらないかなぁ
という感じの感想になってますね。
二作を比べると、実は「セメント・ガーデン」の方が、
印象も強いし、面白かった……
気がしますが、なにせ2001年のことですからね。
それ以降読み直したりしていないので、
記憶がおぼろげで申し訳ない。

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 2015_10_31




ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」
新潮社

青年だった父が列車事故で九死に一生を得た時
手にしていた本にちなんで「ゴーゴリ」と名付けられた少年。
ふるさとインドから遠く離れたアメリカに暮らす若い夫婦は、
初めて授かった子供の名付けを
インドの祖母に頼んでいたのだが、
その祖母からの手紙は何故か一向に夫婦の元へ届かず、
愛称のつもりでつけた「ゴーゴリ」という名前が
少年の正式な名前になってしまったのだった。

ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリに由来する名前を持った少年は、
成長するにつれて自分の名前が恥ずかしくてたまらない。
ニコライ・ゴーゴリが
あたかもゴーゴリ・ガングルーと同一であるかのように感じられ、
少年は恥ずかしくてたまらないのだ。

インドからアメリカへ渡ってきた若い夫婦と
アメリカで生まれたその息子。
本作はこの二世代の物語です。
おだやかな筆致で
丁寧に描き出されるインド移民の生活のディティールの美しさ。
これはもう溜息もの。
派手な事件とか大きな分岐点があるわけではなくて、
とにかく丁寧にやさしくゴーゴリの世界が紡がれていくんですよね。
けして饒舌な印象はないけれど、
異国に生きるものの姿が
ささやかなものたちを通して雄弁に描かれた、
読んでいてとても肌触りのいい物語でした。
(2005年4月)

 2015_10_30




ジュンパ・ラヒリ「停電の夜に」
新潮社

ああ~、とってもよかったです~。面白かった。
作者ラヒリはロンドン生まれのアメリカ在住の移民二世。
両親はカルカッタ出身のベンガル人だそうです。
欧米で暮らすインド人たちを中心にした
9つの短編からなる短編集で、
デビュー短編集でありながら
ピュリッツァー賞、O・ヘンリー賞、ヘミングウェイ賞などを受賞
というのもうなずける質のいい作品でした。

日本版の表題作「停電の夜に」の、
待ち望んでいた子供の死産をきっかけに
上手く行かなくなってしまった若い夫婦の物語もよかったし、
インドのことはよく分らない移民二世の
幼い少女の目を通して描かれた「ピルザダさんが食事に来たころ」、
若い移民男性を描いた「三度目で最後の大陸」なども
お気に入りになってしまいました。
インドを舞台にした「ビビ・ハルダーの治療」も
読後感がとても良くて好きですし。
そう、読後感がいいんですよね~。
結局ほとんどの作品に言えることなんですが、
とても読後感がいいんです。
おせじにも豊かではない生活水準の家庭を描いてても、
おだやかであたたかさを感じさせるの。
移民文学(ってそんなカテゴリーがあるかどうか知らないけど)
とかって気負い込んでない、自然さを感じました。

それにしても、このラヒリって人はきれい。
マジでオリエンタル美人ですね。
(2002年3月5日)

 2015_10_29




G・K・チェスタトン「4人の申し分なき重罪人」
国書刊行会

結構楽しく読めました。面白かった。

特ダネをねらって
ラウル・ド・マリラック伯爵を追いかけていた新聞記者ピニオン氏は、
当の伯爵から不思議な4人の男たちを紹介されます。
彼等は「誤解された男のクラブ」の会員であるといいます。
そして、彼等はやがて、
それぞれの奇妙な体験をピニオン氏に語り始めます。

エジプト近隣の植民地で起こった事件「穏和な殺人者」、
ある土地に固執する芸術家の庭にある一本の木をめぐる
恐ろしい秘密「頼もしい藪医者」、
大実業家の長男が次々に起す不手際な盗み「不注意な泥棒」、
ある王国で起きた革命騒ぎの顛末「忠義な反逆者」

四つの物語が終り、
再び「誤解された男のクラブ」の会員たちとピニオン氏に場面が戻ります。
最後の一行に、うふって無言の笑いがもれちゃいました。

四つの物語、どれもに言えるんですが、
始まりの部分でちょっと途惑ってしまうんですよね。
早口でまくし立てられるような情景描写、
これが、最初うーん、馴染めない……と思ってしまうんですが、
しばらくすると、いつの間にかしっくり馴染んでるんですよね。

大体、予想のつく結果に落ちつくんだけど、
そこへたどり着くまでのごたく、
ってゆーか論理がねじれてて面白かったですね。
最後ピニオン氏の場面に戻ったときに、
また一ねじれが加えられてて、
不思議な可笑しさが残りました。
(2002年2月1日)

 2015_10_28




ジョージ・ソウンダース「パストラリア」
角川書店

「パストラリア」は6編の物語が納められた短篇集。
なんだか妙に惹きつけられる味がありました。

割り当てられた洞窟の中で、
原始人として死んだヤギの皮をはぎ、焼く。それが主人公の仕事。
以前は洞窟を覗く客も少なくなかったけれど、
今は不景気で見物人は滅多に来ないのでした。
この仕事のパートナーのジャネットは、
仕事に対してあまり真面目でないのだけれど、
日々ファックスで送る「パートナーに対する日々の行動評価書」に
ジャネットに対して否定的なことを書いたことはない主人公。
それは彼の優しさなのか、優柔不断さの表れなのでしょうか。
この奇妙なテーマパークに人員整理の噂が流れ、
その噂を追いかけるように、実際に人員整理が始まります。

この本の冒頭の作品「パストラリア」はこんな感じの物語。
いきなりなんの説明も無く男の仕事の事が描写されてて、
かなり面食らいましたが、
奇妙な設定のその奥に
いつの時代もありそうな人生の悲哀が澱のように淀んでるんですよね。

紙の帽子を被って
「あなた」「心の平和」「泣き言屋」
などと書かれたプラカードを首から提げて寸劇を行う
という場面から始まる「ウィンキー」は、
自己開発セミナーに通う男の物語。
宗教がかりでピントのずれたオールドミスの妹ウィンキーと暮す男の不幸は、
すべてこの妹ウィンキーにあると男は考えています。
セミナーでは、まず不幸の源を立ち切るように学習させられ……。
これも人生の悲哀。やるせないですねぇ。

「シーオーク」は
ストリップ・バーで働き家族を養っている青年の物語。
家族は妹、従姉妹、彼女達の赤ん坊、母親、叔母。
劣悪な環境、サイテーな仕事、ダメダメな妹たち。
主人公の青年の日々はバラ色とは一番遠いのです。
そんな中、いつも穏やかで優しかった叔母が、
皆の留守の間に強盗に殺害されます。
愛する叔母の為にきちんとした葬式を出してやりたくても、
その金すらない。
なんとかローンで、葬式を出したのも束の間、
その叔母の墓が荒され、
叔母の死体が消えうせると言う事件が起ります。

この短篇集の中で一番面白かったのがこの「シーオーク」かな。
消えた叔母の死体が再び家族の元に戻ってきてからのドタバタぶりは、
ブラックユーモアともまた違ったなんとも言えない笑いがあるんです。

「ファーボの最期」は、
ちょっと病的なほど落ち着きがなく、太ってて、
花を鳴らす癖があり、
誰からも馬鹿にされ「ファーボ」と罵られる少年コーディの物語。
簡単に言えば、
コーディはずっと分譲住宅街を自転車で走りつづけているだけなんですが、
その間、様々な事を取りとめも無く考えているんです。
いつかスペシャル小型化光線を発明したらとか、
ダルメイヤー兄弟への恨みつらみなどなど。
そしてこれからそのダルメイヤー家の水撒きホースに
菱形の木ぎれを突っ込むという復讐に打って出るところなのです。

うーん、切ない物語でしたね。
ラストが、ではなく、
もうスペシャル小型化光線の辺りから切なさ全開。
誰からも本人が望むような評価をしてもらえない少年が、
目一杯甘い復讐の夢想に浸ってるというのが……ううっ切ないです。

「床屋の不幸」「滝」は
どちらも前の4編ほど悲哀の度合が強くはないのですが、
やっぱりどちらもほんのりと漂う悲哀とやるせなさがあります。

負け犬人生って感じですかねぇ。
どこにでもある、取りたてて珍しくもない
(「パストラリア」の設定は特別ですが)
という悲哀がやるせなさを誘いますね。
でも、この短篇はどれも文体が湿ってないんですよ。
その辺りにユーモアが感じられて
重すぎてもたれるってことがない理由なのかな。
この短篇集で腹を抱えて笑う人はいないだろうけど、
なんだか笑えちゃうほどやるせない、そんな短篇集でした。
(2003年2月10日)

 2015_10_27



クレイグ・ライス「眠りをむさぼりすぎた男」
国書刊行会

いや~、面白かったな~。
おなじみのマローンものではないけど、
やっぱり魅力的な若いカップルを話の中心に据えて、
金持ちの兄弟の週末パーティーに呼ばれた人々が、
ある死体を発見すると言う話。
と言ってもそれぞれ思うところがあって、
死体を発見したことを誰にも言わずに置くの。

読んでて途中「あれ?」と小さい疑問が浮かぶんだけど、
それがちゃんと伏線になってる。
持って回ったようないやらしさがなくて
ラストの謎解きもスマートで、チャーミングなミステリです。
ちょっと褒めすぎ?
(2001年1月25日)


クレイグ・ライス「もうひとりのぼくの殺人」
原書房

主人公ジェフリー・ブルーノは
乗った記憶のない列車の中で目を覚ます。
困惑の中自分の財布の中から
「保険外交員ジョン・ブレイク」の名刺を発見、
そのすぐ後に
殺人事件の容疑者ジョン・ブレイクの記事の載った新聞を見つけ愕然とする。
何故ならその新聞に載っているジョン・ブレイクの顔は
ジェフリーのものだったのだ。

はっきり言って前半は主人公のジェフリー同様、
というより彼以上に読み手は混乱と困惑に陥れられるんです。
とにかく何がなんだか……という感じ。
それが後半だんだん視界がクリアになってきた
……ような気になって、
最後にどびっくりの真実が!
という感じでした。
この視界の開け方が気持ち良いんですよ。
他のライスの作品に比べると
ユーモアに少し欠けるような気がするけど、
メルヴィル・フェアの魅力は溢れてます。
(2001年2月3日)

 2015_10_26




クレイグ・ライス「マローン御難」
早川書房

クレイグ・ライス大好き、
マローンシリーズ大好きな私ですが、
ポケミスから出てたこの「マローン御難」だけは
何故か出会うことが出来なくて、今まで読んでませんでした。
ところが、最近になって、
新訳で文庫化されたと聞いて大喜びしちゃいました。
旧訳は読んではいないんですが、
とりあえず、
他のハヤカワ文庫のマローンシリーズ(小泉訳のやつ)と比べて、
活字が大きく組んであって
とてもとても読みやすかったのも嬉しかったですね。

さて、相も変らず<天使のジョーのシティ・ホール・バー>で
一人、酒を奢られてる小柄で切れ者の弁護士マローン。
何か不愉快な事がおきようとしているという嫌な予感は、
彼の事務所で、その夜会う筈だった男の死体を発見する
という形で実際のものとなったのでした。
しかも、死んだ男の継子で、
現在誘拐されているという「噂」の少女が、
突然マローンに押し付けられ……。

うん、やっぱりマローンシリーズは面白いです~~。
そしてシカゴの女は肝っ玉が座ってます。
びっくりする様などんでん返しが用意されてる訳でも、
鮮やかな推理がある訳でもない。
ひたすらノンストップの大人のドタバタが楽しいです。




ということで、
クレイグ・ライスのマローンのシリーズは終り。
他に短編集として
「マローン殺し」が創元推理文庫から出ています。
これはライスの死後まとめられたものだとか。
今回アップしてきたこのシリーズについては、
最後の「マローン御難」を除くと、
感想ではなくて紹介みたいなものとして書いたものでした。

 2015_10_24




クレイグ・ライス「第四の郵便配達夫」
創元推理文庫

1940年代、シカゴ。とある路地で、3人の郵便屋が相ついで殺されるという事件が発生した。弁護士マローンは飲み代欲しさに首を突っ込んだが、世の中そんなに甘くはない。ただでさえ厄介なこの事件。例のごとく友人のジャスタス夫妻にかきまわされて、滅茶苦茶な様相を呈していったのだ!(裏表紙より)

今回は残念ながら
3人がお酒を飲んでるシーンが少ないんですが、
代わりに、マローンに新しいパートナーが誕生します。
「オーストラリアン・ビア・ハウンド」
という事になってる野良犬くん。
その名の通りビールが大好き。
じゃあ、元のパートナー(?)ジェイクは何をしてるのか、
といえば、
水疱瘡で体中ココアバターを塗りたくられてるんですよね。
それでいて今回は病欠ということでもないところが彼らしいんですが。
軽妙なタッチにますます磨きがかかった作品です。

クレイグ・ライス「わが王国は霊柩車」
ハヤカワポケットミステリ

アメリカ女性のあこがれ、
アメリカ男性の偶像である化粧品会社のモデル、デロラ・ディーン。
マローンは、
彼女をシンボルとして
コールド・クリームを売り出しているデロラ・ディーン社から
相談があるとの電話を受けた。
飛び上がらんばかりに喜んだマローンだが、
彼女が実在の人物ではなく
5人の女性の合成であると聞かされたときのショックは大きかった。
そんな中、
5人のうちのひとりエバの見事な防腐処理をほどこされた手首が送られてくる。

マローンのシリーズの中でも特に退廃的なムードと絶望感の漂う作品。
というと大袈裟かな。
他の作品と比べてしまうと、地味な雰囲気ではありますが、
芯のしっかりしたミステリー、という感じです。
それにしても、
今でこそ合成のタレントなんて「有り」なんだけど、
時代が時代ですからねぇ。凄い発想ですよね。

 2015_10_23



クレイグ・ライス「素晴らしき犯罪」
早川書房

二日酔いの花婿デニスが目覚めると、そこには弁護士マローンやジャスタス夫妻がいた。昨夜、酔った彼を、マローンたちが引き受けたのだ。デニスが花嫁のもとへ戻ろうとしたとき、警官が訪れ、花嫁が殺されたと告げた。だが、その死体を見たデニスは意外なことを口にした。これはぼくの妻じゃない!ニューヨークを訪れたマローン一行を巻きこむ怪事件の結末は?(裏表紙より)

今回の舞台はニューヨーク。
ハイテンションのジャスタス夫妻と、
しきりにシカゴへ戻りたがっているマローンです。
場所が場所なので、今回レギュラー陣はこの3人だけですが、
ニューヨークの警察陣もなかなか愉快な面々。
最後は帰りの夜行列車の中で
「いつかもう一度ニューヨークに遊びに来てもいい」
とすら考えたりしてるマローンが好きです。

クレイグ・ライス「幸運な死体」
早川書房

アンナ・マリーは幸運だった。愛人である暗黒街のボス殺しの罪で死刑になる寸前、真犯人の自白で救われたのだ。彼女は罪を着せた者への復讐を決意し、処刑されたことにして“幽霊”として現れることにした。惚れた弱味でマローンは彼女を手伝うが、やがて事件の真相を知る者が次々と殺され始めた。あくまで彼女を陥れようとする黒幕の正体は?(裏表紙より)

自由の身になって復讐のために幽霊になったアンナ・マリーに対する
マローンの恋心がキュートです。
そんなマローンとは打って変わって、
ジェークはアンナ・マリーの事件に関して何やら秘密をもっているらしく……。
やや皮肉な味わいを持った作品となってます。

 2015_10_22




クレイグ・ライス「暴徒裁判」
早川書房

ジェイクとヘレンは釣りを楽しもうと、
ウィスコンシン州ジャクソンの郡役所に許可証をもらいに行きます。
しかしその時二人の目の前で、前上院議員が殺害され、
あっさりとジェイクが容疑者として逮捕されてしまいます。
ヘレンの度重なる依頼を受けてシカゴから駆り出されたマローンでしたが、
その後銀行の爆破、絞殺刺殺と事件が立て続けに起こり……。

この作品はポケミスだということもあって、
私の手元に本がなかったんです。
2005年5月に文庫化されたので、もちろん購入する予定でおります。
それはいいんですが、
この作品では舞台をシカゴからウィスコンシン州に移して、
事態が悪い方へ悪い方へと転がって行くという展開になってます。
以前読んだ時、すっごく面白いとまでは言えなかったような気がしますが
どうなんでしょうね。

補足ですが、
もちろんハヤカワ文庫版の「暴徒裁判」購入しております。
この文庫の裏表紙に
「見えざる殺人鬼に爆笑トリオが挑むユーモア・ミステリ、新訳で登場」
とあり、
帯には
「なんだか気分が沈みがちなときには、クレイグ・ライスの小説が、重い気分を軽くしてくれる。」
とあります。
うーん、読み返して、前回読んだ時ほど重たいと感じなかったのは確かだし、
ジョークやウィットに満ち溢れてるし、
ジェークとヘレンは愛し合ってるし、
ブラッドハウンドのヘラクレスはかわいいし、
うーん、でも
「爆笑トリオが挑むユーモア・ミステリ」
というほど爆笑できる系ではないので、この裏表紙の言葉には違和感。



クレイグ・ライス「こびと殺人事件」
創元推理文庫

改装なったナイトクラブ《カジノ》で、看板スターのこびとが殺された。―サイズのばらばらな十一本のストッキングで首を吊られて。店主のジャスタス夫妻と友人マローンは死体をコントラバスのケースにいれて運びだそうともくろむが、目を話した隙にケースは紛失、事件は予想外の方向に転がりだす。(裏表紙より)

背丈が3フィートもないエンターティナー、ジェイ・オットー。
成人男性の完全な小型版のプロポーションを持つ彼が殺されたのはなんと、
待望のカジノオープン初日。
十一本の、すべてサイズの違うストッキングで首を吊られて……。
カジノの持ち主であるジェイクは、
今後のカジノの客足への懸念から、
死体をどこか別の場所へ移すといういちかばちかの賭けに出ます。
ここで、一応でも反対意見がでないところが、
このトリオの「らしい」ところ。
シカゴのナイトクラブを舞台に、
殺されたこびとスター、その助手の巨人、
美しさの名残をとどめながら落魄の身になっている
虚言癖のあるかつてのアイドルスター、
ひとくせもふたくせもあるコーラスガールにストリッパー。
怪しげな裏世界の雰囲気たっぷり。

 2015_10_21




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Sima

Author:Sima
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