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アントニイ・バークリー「ピカデリーの殺人」
創元推理文庫

物語の主人公は愛すべき犯罪研究家アンブローズ・チタウィック氏。
ピカデリー・パレス・ホテルのラウンジで一人、
コーヒーを飲んでいた氏は、
いつもの癖で、周囲の人間の観察という「探偵ごっこ」などをしています。
そしてとある初老の婦人に関心を寄せます。
チタウィック氏は、若い赤毛の大柄な男が近寄り彼女と同席するのを見ます。
そして何やら言い争いを始めたのも見ます。
そしてチタウィック氏は、
老婦人が背を向けたある瞬間に
男が彼女の茶碗の上に手をかざすのを目撃したのでした。
しかし、その直後に電話が入っているというウェイトレスに呼ばれて
席を離れたチタウィック氏。
電話は人違いだと分かって彼が席に戻った時には、
すでに男の姿はなく、老婦人だけが席に残っていたのでした。
眠り込んでいるように見えた彼女を見て心配になった氏が、
彼女に近寄ってみると、
老婦人は既に青酸によって死亡していたことが分かるのでした。

あっというまに老婦人に同席していた赤毛の男が逮捕され、
チタウィック氏の、
男が老婦人のカップの上で手を動かすという目撃談により、
赤毛の男が犯人であることは動かし難い事実のように思われます。
あとは裁判で証言するまでお役御免となったチタウィック氏の元に、
伯母さんの古い知人だという伯爵夫人から招待状が届きます。
気が向かないながらも
伯母さんにやいやい言われて伯爵夫人の元に訪れたチタウィック氏ですが、
なんとそこで赤毛の男の妻と引き合わされ、
夫は犯人ではないと涙ながらに訴えられるのでした。

あっと驚く展開で、誰も思わなかった真犯人が……
ということはないんですが、
やっぱり面白かったですね。

風采の上がらない中年で、
別に仕事につかなくても食べていけるだけの資産があるので職業もない
というぶらぶらしたチタウィック氏のキャラクターがいいですね。
同居している年取った伯母さんに頭が上がらず、
若い女性と話すのも大の苦手。
しゃべりも朴訥としてて、なんだかいつも焦ってる感じ。
かわいい人ですよね。
あたふたしながら、前後しながら、
最後にはきっちり真相に辿りついてるところなんて、
シェリンガム君よりは名探偵ですし。

大笑いまではしないけど、
所々でくすりくすりと微笑ませてくれる楽しい作品でした。
(2003年3月13日)




バークリーの感想をアップし始めてはや一週間。
そろそろ古い探偵小説飽きたー
って思われるかも。
でも、
バークリーの感想はもうちょっと続くんですよね。
っていうかバークリーの後は、
彼の別名義である、フランシス・アイルズ、A.B.コックスと続くんで、
あと一週間とは言いませんが、
5日ほど、お付き合いください。
ちなみに、
アントニイ・バークリー名義(というかA・モンマス・プラッツ名義)の
「シシリーは消えた」の他、
フランシス・アイルズ名義の
「レディに捧げる殺人物語」も先にアップしてます。

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 2015_08_31




アントニイ・バークリー「レイトン・コートの謎」
国書刊行会

バークリーが「?」という名義で刊行したという探偵小説第1作目。
愛すべき素人探偵ロジャー・シェリンガムのシリーズです。

レイトン・コートの主人スタンワース氏が、
額を撃ちぬかれた死体となって発見されます。
密室、手に握られたリボルバー、タイプした遺書に直筆のサイン。
状況から警察の見解は自殺に傾きます。
が、
たまたまレイトン・コートに滞在していた作家ロジャー・シェリンガムは、
その事件の中のいくつかの謎に目を止め、
自殺説に疑問を抱きます。
かくして、若き友人アレックをワトソン役に、
名探偵として密かに事件の真相を探り始めますが……。

発表は後だったのに翻訳されたのはもっと早い幾つかのシェリンガムもの、
特に「ジャンピング・ジェニィ」を先に読んでると、
まだこの時のシェリンガム君は「探偵」の域になんとか留まってますね。(笑)

とはいえ、なんどか暴走しかけて、
大ぼけをかましてくれるシェリンガム君に対して、
時にその慧眼に驚き時に冷笑を浴びせる
愉快なワトソン・アレック君のコンビは笑わせてもらいました。
(2002年11月15日)

 2015_08_30




アントニイ・バークリー「試行錯誤」
創元推理文庫

動脈瘤であと数ヶ月の命だと医者に告げられたトッドハンター氏は、
残された人生,
いかに社会に対して有意義に使ったらいいかを考え始めます。
それまでの人生は、
ハッキリ言って全く社会的ではなく、
女性を愛し家庭を築くこともなかったし、
遺産があったので仕事につく必要もなかったんですよね。
でも死を目前にしてそう言う気持に到った彼は、
友人達を招いて、自分の事ではなく仮定の話として相談したところ、
彼らの答えは、
社会的個人的に有害な人物を抹殺するというものだったのでした。
そして、
トッドハンター氏は密かに該当する人物をリサーチしはじめ、
まんまと計画を実行したのですが……。

この作品には我等がシェリンガム君は登場しません。
その代り、
「毒入りチョコレート事件」で
そのキュートなおどおどぶりを発揮してくれた
アンブローズ・チタウィック氏が登場します。
相変わらずキュートです。
チタウィック氏を楽しむ為にも、
ここは「毒入りチョコレート~」から
先に読まれたほうがいいかもしれませんね。

それにしても、
すっごく突拍子もない変った味のミステリーでした。
だって、
実に愛らしい主人公の犯行の実現を、
そして逮捕を彼の為に願いながら読まされてしまうんですよ。

いや~、めちゃめちゃ楽しかったです。
500ページを少し越えるかなりの長編ですが、
全然長さを感じさせない面白さでした。

そうそう、チタウィック氏がこれまた可愛くて……。
用事があってある女優の楽屋に訪れたとき、
「たいへんな放蕩者になったような気分を」
味わっちゃったりしてるの。
なんて泣かせる……。
(2002年7月12日)

 2015_08_29




アントニイ・バークリー「毒入りチョコレート殺人事件」
創元推理文庫

バークリーと言えば、おちゃめな探偵ロジャー・シェリンガム。
この作品では、シェリンガムが創立した「犯罪研究会」で会員たちに、
現在警察が壁に突き当たっているある事件をそれぞれ推理しよう
と提案するところから始まります。

女性関係において芳しくない風評のある
ユーステス・ベンファーザー卿の元へ、
チョコレート製造会社からチョコレートの新作が送られてきた。
しかし卿はそのチョコレートを、
たまたまその時に同席していた
友人グレアム・ベンディックスへそのまま渡してしまう。
そして、
そのチョコレートを食べたベンディックス夫人は死亡、
夫グレアムは食べた数が少なかったので
一命を取りとめたという事件。
しかしチョコレート会社では、
そのような新製品を作ったことも、
新製品を個人に送りつけるような事もしていないという。

この事件を推理する素人探偵の面々は、
それぞれの推理を発表する順に、
刑事弁護士のチャールズ・ワイルドマン卿、
女流劇作家のフィールダー・フレミング、
推理作家のモートン・ハロゲイト・ブラッドレー、
我らが愛すべき小説家シェリンガム、
女流小説家のアリシア・ダマーズ、
普通の人アンブローズ・チタウィックの6人です。

いや~、まいっちゃいました。
私が最初考えてた犯人の推理と
シェリンガムの推理がほとんど一緒だったんですよ。
この時点であ~私の推理は外れたか……
と思ってしまったのは
シェリンガムに失礼でしょうか
(2002年5月30日)

 2015_08_28




アントニイ・バークリー「ジャンピング・ジェニイ」
国書刊行会

小説家ロナルド・ストラットンの屋敷で開かれた
参加者が有名な殺人者か犠牲者に扮するという趣向のパーティ。
そこに参加していたシェリンガムは、ロナルドの弟の妻に興味を抱きます。
と、言っても下心のある興味ではなくて、
単純に、
このヒステリックな言動で
周囲の人間から顰蹙を買っている自己顕示欲のやたら強い
シーナという女がどういう人間なのかに興味を持ったというだけ。
常に自分が中心に居なければすまないシーナは
どうやら(夫を含めて)みんなの嫌われ者らしいのでした。
やがてパーティも終わりに近づいた頃、
パーティの余興として屋上にたてられていた絞首台に
そのシーナの死体がぶらさがっているのが発見されます。

げぇっ!またおんなじ様なことやってる!
と、うっすら思ったりしましたが、
当然ですが、同じじゃないんで!
すっごく面白かったですよ。
まず、
事件がどのようにして誰によっておこったのかが提示されて、
その後われらがシェリンガムが迷推理でバタバタ立ちまわる
という感じの展開なんです。
しかも、
一見自殺に見えるこのシーナの死が
殺人であることを嗅ぎつけたシェリンガムが、
大ぼけのミスを犯してしまって、
逆に犯人に見なされてしまうところなんて愉快そのもの。
ラストもまたもう一つ真実が密かに明らかになって……。
今まで読んだバークリーの作品の中でも一番面白かったかも。
ってまだ三作目ですが。
(2001年11月6日)

 2015_08_27




アントニイ・バークリー「第二の銃声」
国書刊行会

探偵作家ジョン・ヒルヤードの邸で作家たちを集めて
ヒルヤード邸に招待されていた客たちとヒルヤード夫妻による殺人劇が行われた。
探偵小説の作家が実際に名探偵であるかどうか
を暴くという趣向のこの劇の最中、
被害者役のエリックが本物の死体となって発見される。
エリックは放蕩な生活で知られるプレイボーイ。
そしてパーティには彼の死を願う人物がそろっていた。

本書の主役はシリル・ピンカートン。
彼は諸々の事情から容疑者の嫌疑をかけられてしまい、
それを晴らすためにかつての学友の探偵シェリンガムに助けを求めた
というもの。
この作品はピンカートンの手記という形になってます。

30代半ばにして独身、
しかも事件中ついにファーストキスを体験する
という奥手というのもはばかられるほどの
色気のない人生を送ってきたピンカートン氏の
もったいぶっててすましこんだ姿が悲しくも笑えるんですよね。

うん、面白かったです。
バークリーの作品は
明るい洒落の効いた雰囲気が
クラシックというかちょっと古臭いかなってぐらいのセリフとあいまって
なんかすごく魅力的。
(2001年10月9日)

 2015_08_26




今日からしばらくは
アントニイ・バークリーの感想をアップしていきます。
ところで、今は無き(気が付いたら、本当になかった)サイトでも、
アントニイ・バークリーの特別ページを作っていたぐらい
好きな作家。

ということで、
初回は、そのサイトで使っていた紹介文も
混ぜてアップしておきます。

アントニイ・バークリーは、
イギリスの本格黄金時代を代表する作家の一人。
フランシス・アイルズ、A・B・コックス、
A・モンマス・プラッツなどの別名義でも作品を出してます。
って、A・モンマス・プラッツ…?
と思ったら、
以前感想をアップした「シシリーは消えた」
プラッツ名義で出されたものでした。
日本では完全にバークリー名義で出版されてます。

バークリーのミステリ長編の第一作目は「レイトン・コートの謎」。
「?」名義での発表だったとか。
さて、その作品でデビューしたのが、
愛すべき素人探偵ロジャー・シェリンガム。
彼の職業は大衆小説家。
医者の息子として生まれ、オックスフォード大学に進み、
第二次世界大戦に従軍したのち、
ほんのはずみで書いた小説が一躍ベストセラーに、という方です。
推理小説を書くことはないけど、犯罪学を研究するのが趣味です。

シェリンガムの魅力は、
主役の探偵なのに、ぜんぜんかっこよくないところ。
思い込みが激しいし、ちょっと尊大な態度で鼻に付くこともしばしば。
趣味の犯罪学の知識を鼻にかけたり。
作者バークリーによると、
昔の実際の知り合いの無礼な人間をモデルにしたのだとか。
でも、
シェリンガムの活躍する作品を一冊、二冊と読んだ方なら
お分かりになると思いますが、
そんな困った素人探偵さんなのに、
なんだかとても憎めないおちゃめさんに見えてくるんです。




アントニイ・バークリー「地下室の殺人」
国書刊行会

ある新婚夫婦が、
新しく引越してきた家の地下室で女性の死体を発見する
という出だしが、まず良かったわ。
わかりやすくて。
で、この被害者は誰だってとこから、
ある学校内でのいざこざの話になって、
そこでの人間関係がまた中途半端にドロドロしてるとこがよいです。
重くないので読んでて楽しかったですねぇ。
登場人物がイキイキしてて、殺人事件だってのに悲壮感がなくて。

バークリーってもっと読んでみたいなって思わせてくれました。
(2001年9月17日)




私にとって、この作品が初バークリーとなりました。
まだ当時はシェリンガムに対して、
全く何の思いいれも持ってない(初読みだから当然ですが)のが
この感想からも伺われますねぇ。
今思うと、モーズビー警部やシェリンガムについて、
もっと書けそうって思うんだけど……。
というか、この作品はシェリンガムものの7作目。
いきなり7作目からかよって感じですが、
「バークリーだから」って探して読んだわけではないので、
そんなもんでしょう。
しかも、シリーズもののけっこう冊数が出た後の作品から読んだのに、
それが気になったりはしてなかったみたいなんで、
どこから読んでも楽しいってことでしょうか。

 2015_08_25




パーシヴァル・ワイルド「悪党どものお楽しみ」
国書刊行会

うう~ん、めっちゃ面白かったです。

賭博師稼業から足を洗い、
父親のもとで農夫として堅実に暮らす青年ビル・パームリーですが、
能天気でギャンブル好きな金持ちの友人トニーに担ぎ出されては、
あの手この手でカモから金を毟り取るいかさま師を相手に、
かつての経験をつかってトリックを暴き出すという、
小気味いい連作集なんです。

も~、スマートで洒落が効いててよいの。
お馬鹿なトニーの美しい妻の聡明さも素敵だし、
ビルの父親の深みのあるとこも素敵。

扱ってるギャンブルは、主にポーカー。
基本的なポーカーのやり方さえ知ってれば、
何にも賭け事について知らなくても十分楽しめます。
(2002年1月5日)


パーシヴァル・ワイルド「探偵術教えます」
晶文社

すっごく楽しかったです。

主人公の青年P・モーランは、
お屋敷付きの運転手をしながら、
通信教育で探偵講座を受講しています。
で、この作品は彼、自称「探偵P・モーラン」と、
彼が受講している講座の講師である主任警部の間の
往復書簡で構成されているんです。
今度はこういうレッスンですよ、とか、
このレッスンではこういうことを勉強しましょう
とかっていう主任警部の手紙や電報に対して、
よし実地で練習だと意気込んだモーランが一人ドタバタしたあげくに、
本物の犯罪に(そうとは気付かぬまま)首を突っ込み、
なんだかんだで事件を(本人がそうと知らないまま)解決
なんてパターンの連作短篇集です。

いや~、面白かったです。楽しかったです。
無学でいきおいだけは満々の青年モーランが、
初めはおずおずと、
何度かのたなぼた式の成功を収めてからは
自信まんまんに勘違い推理を展開して行く様子はもう抱腹絶倒。
自分のミスを絶対に認めない頑固さと言うか
したたかさも楽しいモーランくんでしたね。

尾行の練習をしていたはずが麻薬の密売人の一員になりかけたり、
新入りのメイドにいいところを見せようとした挙句に
お屋敷をねらう強盗をバイオリン弾きだと思い込んで演奏を頼みに行ったり、
ガールフレンドの助言から古今東西の探偵小説をお手本にして
ダイヤモンドの盗難事件の捜査を始めたら
とあるお屋敷の破壊行動に繋がったり……。

もう、とにかく楽しい楽しい探偵小説でした。
(2003年1月11日)
 2015_08_24




ドロシイ・セイヤーズ「箱の中の書類」
ハヤカワ・ポケット・ミステリー・ブック

実は私の中でドロシイ・セイヤーズ
(っていうよりドロシー・セイヤーズ)って創元推理文庫、浅羽莢子訳
というイメージが強かったんですが、
ハヤカワなんですねぇって
そんなところにまずびっくりしてしまう世間知らずな私。
そう言えばセイヤーズ自体数を読んでないんですけどね。

それはさておき、
この作品はその殆どが書簡によって構成されてる作品。
プライベートな書簡ならではの
それぞれの書き手の主観と偏見に満ちた語り口がすごく面白かったです。

物語はまず、
公訴局長官サー・ギルバート・ビューに送られた箱
に添えられた説明状から始まります。
それはとにかく添付した書類・手紙を読んで
事件の徹底的な捜査をしてほしいという旨。
そしてその書類とは、
不幸な事故だったとされた一人の男の死の関係者たちの、
事件の発端からの膨大な書簡だったのです。
オールド・ミスの家政婦、電気技師ハリソンとその若き後妻、
ハリソン家の下宿人の一人作家のマンディング、
同じく下宿人の画家のレイザム。

彼らの書き綴る主観に満ちた手紙によって、
事件の姿が次第に現れていくという展開になってます。

 ('-'*)フフ 面白かったですね。
なかなか事件が起らない(作品の中頃まで!)んですが、
それまでの手紙がすっごく面白いんですよ。
家政婦のミルサムは本人も妹に当てた手紙の中で書いてるんですが
精神科の医者にかかってる女性で、
いかにも内に秘めたエキセントリックさがにじみ出たような手紙になってるんです。
序盤、彼女と下宿人マンディングが婚約者に当てた手紙が主となるんですが、
このマンディングって男の手紙も、
芝居がかってる上に下宿先の人々を冷笑しのめしてて非常にヤナ感じなの。
私が婚約者なら結婚しねぇって思うんですけどね。

そう、私の中ではほぼヤナ感じのヤツしか出て来ないという感じ。
誰にも肩入れできない。
でもこのヤなヤツ加減が非常に面白かったですね。
(2002年5月17日)

 2015_08_23




キャロル・オコンネル「クリスマスに少女は還る」
創元推理文庫

あ~っ、面白かったです。
620ページからのかなり分厚いミステリーで、
読む前はややびびってたんですが、
も~、ががっとのめりこんで読めてしまいました。

クリスマスを控えたある日、二人の10歳の少女が姿を消します。
一人は容姿端麗な州副知事の娘グヴェン、
もう一人は、早熟なホラーマニアで皆から愛される超問題児サディー。
そして二人は無二の親友なのです。

この事件を州警察と共に捜査することになった町の刑事ルージュには、
未だ癒える事のない心の傷があります。
それは15年前、双子の妹が同じようにクリスマス直前に誘拐され、
クリスマスに死体で発見されたという事件です。
彼女もやはり10歳だったのでした。

捜査を始めるルージュの前に、
顔に傷跡のある法心理学者の女性アリが現れます。
「私はあなたの過去を知っている」
と彼女はルージュに言いますが、
ルージュにはその彼女の記憶がありません。

いや~、こってりとしたサスペンスを味わうことが出来ました。
法心理学者アリは、その後捜査に専門家として参加して、
「この事件は15年前に遡る、サディストの小児性愛者により連続した事件だ」
って発言するんですよ。
で、幾つかの事例も挙げて、
今回の事件についてプロファイリングをするわけです。
でも、その15年前の事件の犯人は刑務所に収監されているはずで……。

きっちり描かれた登場人物たちと、
囚われた少女の息詰まるようなサバイバル。
そして驚愕の結末。
うーん、よかったです。
(2002年12月4日)

 2015_08_22




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